総合格闘技(MMA)の老舗・修斗のビッグマッチが、10月15日に舞浜アンフィシアターで開催される。
世界王座をかけて再戦する佐藤(左)と石橋
同日には福岡でRIZINが開催されるが「こちらも間違いなく面白くなる。マッチメイクのテーマは“全試合メイン級”です」と言うのはプロモーターの坂本一弘氏。アマチュアからの叩き上げである実力派の選手、特に若い世代の台頭が目立つ修斗で、熾烈なタイトル争いが演じられることになる。
扇久保博正vsオニボウズの世界フライ級チャンピオンシップ、澤田龍人vs猿田洋祐の世界ストロー級王座決定戦に加え、8月22日の会見では佐藤将光vs石橋佳大も発表に。両者は今年、石橋が保持する環太平洋王座をかけて対戦し、ドローに終わっている。再戦であり決着戦となる今回は世界王座決定戦だ。世界戦は5ラウンドの長丁場だけに、スタミナや気力も大きなポイント。石橋は「男の意地」で勝つと語っている。
石橋は佐藤との前戦でドローながらタイトルを守り、7月にRIZIN参戦。しかしバンタム級GP1回戦で敗れている。今回は再起戦にしてタイトルマッチ、いわば“ぶっつけ本番”だが、石橋は「佐藤選手とは決着をつけなければと思っていた」という。またRIZINでの敗戦には「負けは負けでいい経験でした」と言い、「負けから這い上がって、より強くなった姿を見せたい」と意気込む。
8月22日の会見には松本、金子、岡田、清水も出席
一方の佐藤は、前回の試合で元UFCファイターを下し絶好調。得意の打撃に磨きがかかっているだけでなく、柔術の練習で寝技にも自信をつけているようだ。まだネイト・ディアスやコナー・マクレガーの映像を研究し、動きを取り入れているという。
石橋がRIZINで負けた後、すぐに世界戦が組まれたことに関しては複雑な思いもあるようだが「こんなチャンスはない」とも。
「自分は自分ですべてをかけます。前回以上の死闘になる。2人の闘志を見てほしいです」と会見でコメントした佐藤。石橋の強い意気込みについても「お互い、覚悟を持ってますよね」と認めている。そんな両者にしかできない世界戦に期待したい。
さらにこの大会では、松本光史vsエドモンド金子、岡田遼vs曽根寿麻、覇彌斗vs清水清隆、箕輪ひろばvsふじい☆ペリーも決定。現在の修斗、その最前線の魅力を味わえる大会になりそうだ。