DDTグループの女子団体・東京女子プロレスに新たなチャンピオンが誕生した。

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会見でベルト姿を披露した才木

8月26日の後楽園ホール大会、メインイベントでTOKYOプリンセス・オブ・プリンセス王座をかけ対戦したのは、坂崎ユカと才木玲佳。“筋肉アイドル”として、また慶応大出身のインテリタレントとしてテレビに出演することも多い才木だが、プロレスではパワーファイターとして活躍。このタイトルマッチも、トーナメントで優勝して挑戦権を獲得している。

この大一番、才木は坂崎のトリッキーなスタイル、空中殺法に苦しんだものの武藤敬司公認のシャイニング・ウィザードを背後→正面と連発。最後はジャックハマーを豪快に決めてスリーカウントを奪った。

アイドル(タレント)がプロレスのチャンピオンになったということで色眼鏡で見る者もいるかもしれないが、才木のプロレスにかける思い、実力は試合ぶりからも一目瞭然だ。それでも「チャンピオンとしてみなさんに納得してもらえる、説得力のある試合をしていきたい」と才木。

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タッグトーナメントでは山下実優と組む。初戦で当たるのは伊藤麻希と瑞希の元アイドル&アイドルレスラーコンビ

試合後には「これからは筋肉アイドル兼東京女子プロレスのチャンピオンとしてテレビやラジオに出ます」「東京女子プロレスをもっと世の中に広めたい。そのために、私にできる役割がある」と語っていた。大会2日後、28日の記者会見でも「東京女子プロレスは一回見てもらえれば面白さが伝わる団体。プロレスを知らない人でも楽しめる。そんな団体を知ってもらうきっかけになれれば」と王者としての所信表明。TBSラジオの朝の人気番組「伊集院光とらじおと」にも出演しており、幅広い層にアピールできそうだ。

9月からは東京女子プロレスの初代タッグ王者を決めるトーナメントが開幕。才木は初代シングル王者であるエース・山下実優と組んでエントリーする。9月9日、新木場1stリング大会の1回戦で当たるのは伊藤麻希&瑞希の「伊藤リスペクト軍団」。アイドルグループ・LinQを「クビ」になった伊藤だが後楽園大会で初勝利を挙げ絶好調。フリーの瑞希はもともとタッグの専門家だけに、個の力では上回る才木&山下も油断はできない。

抽選で決まったとはいえ、チャンピオンとしての初戦で当たるのが「クビドル」というのが、いかにも東京女子プロレスらしい対戦カード。「まだ右肩があいているので両肩にベルトを」と2冠宣言した才木にとっては、希望通り団体の魅力を伝えやすい闘いと言えるのかもかもしれない。

文・橋本宗洋

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