世界中が注目した元ボクシング5階級王者、フロイド・メイウェザー・ジュニアvsUFC初の2階級同時王者、コナー・マクレガーの「世紀の一戦」が30日(水)21時~Abema TVで放送される。
ボクシング元5階級王者、フロイド・メイウェザーとのボクシングマッチで世界を席巻したUFC世界王者、コナー・マクレガーだが、その試合後の去就がすでに取り沙汰されている。
今回の試合で規格外の興行成績を収めた結果、巨万の富を手に入れたと言われるマクレガー。29歳という年齢や、戦い続ける意欲を表明していることから、遅かれ早かれリング復帰することになるだろう。「UFCか再びボクシング挑戦か?」など様々なプランが幾つか浮上しつつある。
まずひとつ目は、総合格闘技界のPPV売上を更新した、ネイト・ディアスとの「第3戦」だ。ここまで1勝1敗、最終決着をつけるトリロジーというのは、リング内外をトラッシュトークなども含み可能性の高い組み合わせではあるが、メイウェザーという刺激のある相手との戦いをくぐり抜け、再びディアス戦に刺激を求めることが可能なのか? 本人たち以上にファンの反応が気になるところだ。
もう一つの選択肢は、ここまでの狂乱の祭を収束させMMA競技者として復帰するプランだ。現在保持するライト級王座をめぐり最初に対戦すべき相手はロシアの、ハビブ・ヌルマゴメドフとなる。すでに試合終了後にヌルマゴメドフは、「12月30日、ラスベガスUFC219で」というメッセージとともにUFCとデイナ・ホワイト代表に挑戦をアピールしている。
試合後にフロイド・メイウェザーも示唆していたのは、総合格闘技とボクシングとの大きなファイトマネーの格差だ。「マネー」の異名の通りボクシングで稼ぎまくったメイウェザーは「これからUFCはマクレガーから非常に高いファイトマネーを要求されるだろう」と予想した。
試合ごとに価値が高まっていったマクレガーが毎試合高額のファイトマネーを要求するという流れは今後も止まらないことが予想されるが、もしその希望に答えられない場合は、今は全く気配すらない「第2のボクシングマッチ」という選択肢も浮上するかもしれない。
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