米国バージニア州で8月12日、白人至上主義を掲げるグループと人種差別反対派との間で激しい衝突が起きた。白人至上主義の男が反対派の集団の中に車で突っ込み、デモに参加していた32歳の女性が犠牲になった。
 事件後、トランプ大統領は「白人至上主義団体も反対派も両方に責任がある」と白人至上主義者を擁護するような発言をしたため批判が集中。その後も全米各地で両者の衝突が相次いだ。
 事件の経緯について、米国人ジャーナリストのモーリー・ロバートソン氏は「白人至上主義者が歴史認識の問題に便乗して騒ぎを起こした。それに対して、トランプ大統領が公平な視点から非難しなかったことが問題となっている。米国社会がだんだん白人と非白人で分断している」と歴史に背景があることを説明する。