各国の思惑が入り乱れ、"骨抜き制裁"とも"最強制裁"とも言われる北朝鮮への制裁決議案が国連の安全保障理事会で採択された。しかしロイター通信によると、北朝鮮は「この制裁決議を拒否する」「アメリカは間もなく最大の苦痛に直面する」と表明、未だ事態解決の糸口は見えない。
 この北朝鮮危機に際し、日本がなすべきこととは何なのだろうか。AbemaTV『AbemaPrime』で議論した。
 ジャーナリストの有本香氏は「日本での議論に違和感を覚えるのは、対話と圧力は対立する概念ではなく、圧力・制裁があってはじめて対話ができるということなのに、すぐに"対話なのか、圧力なのか"という選択肢になっていることだ。すぐに対話、対話という話に持っていってマスメディアにも責任がある。お金、利害関係でがんじがらめにするか、武力を後ろ盾にしなければ、金正恩委員長との対話は成立しない。また、誤解してはいけないのは、北朝鮮は国連に代表も送っているし、平壌にはイギリスやドイツなどが大使館を置いているので、決して国際的に孤立した国家ではない」と指摘する。