9月23日に開催される9月23日(土)さいたまスーパーアリーナで開催されるUFCファイトナイト(朝8:30~ AbemaTVで生中継)。急遽参戦が決定した岡見勇信、五味隆典、石原“夜叉坊”暉仁、廣田瑞人、中村K太郎、佐々木憂流迦など、世界で活躍する日本人ファイターが集められた。いわば「日本のMMAの現在進行形」を見ることができる大会になりそうだが、最も注目すべき試合は最初の試合でウェルター級を闘うパンクラスの新生、阿部大治とイム・ヒョンギュだろう。
7月、ディファ有明開催された「PANCRASE288」で三浦広光にKO勝利し、新ウェルター級王者となった阿部。キックボクシングからMMAへ転身し、パンクラス史上最速の「わずか4戦でタイトルに到達」した逸材だが、この試合での豪快なKO勝利のインパクトの大きさから試合後にアピールした「9月のUFC参戦」が、程なくして決定、当然ながらアジア系のファイターでも5戦でのオクタゴン参戦は異例の扱いだ。
対戦相手は韓国出身のイム・ヒョンギュ、長年アメリカのMMA大会を主戦場にしUFCには2013年から参戦しているが、現在2連敗中で約1年ぶりのUFC大会出場ということもあり背水の陣となる大会ということもあり日本の新鋭に並々ならぬ決意を持って闘うことが予想される。
阿部の持ち味といえば荒削りで真っ向勝負に強い点だ。前述の三浦戦でも、序盤こそローでの蹴りあいやボクシング技術に長けた三浦の右ストレートにぐらつく場面も、最終的には強烈なアッパー一発で打開した。阿部もイムもストライカーということで見応えのある殴り合いが見れるかもしれない。
今回のイム戦でも阿部がKO狙いの勝負にでることは多いに予想される、しかしUFCといえば技術水準も極めて高い大会だ。飛ぶ鳥を落とす勢いで日本の最高峰の一つパンクラスを登り詰めた今、最速で世界を体感する25歳にとって、UFC初陣がどのようなものなるだろうか?第一試合にして日本MMAにとっては最重要な試合になるだろう。