2017年格闘界最大の話題をかっさらったフロイド・メイウェザーとの世紀の一戦を終えたコナー・マクレガー。総合格闘技の世界へ復帰を明言していたが、新たな対戦候補が次々と報道されている。
まずは、4年ぶりの現役復帰が発表されたGSPことジョルジュ・サンピエールとの新旧レジェンド対決。現ライト級王者のマクレガーと、元ウェルター級の絶対王者サン・ピエールのマッチメイクは話題性があり非常に魅力的ではあるが、まずは復帰戦としてミドル級に階級を上げて臨むマイケル・ビスピンとのタイトルマッチの出来によって実現の可能性が変わってくることだろう。
正直な所、実績は十分といえども4年というブランクで、名だたるランカーを飛び越していきなりタイトル挑戦するGSPに関しては、同業の選手やファンからも疑問の声が多い。さらにライト級戴冠後の防衛スケジュールも明確ではないマクレガーとのマッチアップとなると、興行の色が強すぎるという意味でUFCの信用にも関わるギャンブルな組み合わせだ。
現実的には同階級の暫定王者、トニー・ファーガソンとの統一戦が先になるだろう。このところファーガソンも沈黙を守るマクレガー陣営へ舌戦を仕掛け、オクタゴンへの一日も早い復帰を促している。
ここへ来てもう一つ噂になっているのが、WWE「レッスルマニア34」への参戦だ。UFCでの復帰戦のネックになっているファイトマネーの問題も含めプロレスの祭典への参戦というのは一つの選択肢であり、ブロック・レスナーのMMAとプロレス両方での参加を考えると、フロイドのボクシングマッチと比べると実現性も含めハードルはより低いものにも思える。再び話題をかっさらうという意味ではCMパンクや階級を無視したトリプルH、ブロック・レスナー他WWEのスター選手たちの対戦カードのいずれを組んでも注目を集めることになりそうだ。
その他にもオーストラリアのボクサー、ジェフリー・ホーンがボクシングマッチを要求したりと、各方面でターゲットとされているマクレガーだが、マネージャーのアウディ・アッタルは「彼はUFCに復帰したいと思っている。次に誰とやるかは決まっていないが、我々は話をはじめたばかり、さまざまなオプションを模索している」と発言。
UFCでの復帰が濃厚と示唆しつつも「WWEもしくはUFCにしても、興行成績の記録を上回ることになるだろう」とまだまだ交渉への駆け引きが長引きそうなコメントを続けている。