「例えば豊洲問題について、私とか石原慎太郎さんに対して『あの問題はお前が悪かった』とみんな訴えられて、250億円とかの損害賠償の請求があるわけ。それが個人にかかるわけ!永遠に個人責任なんです。絶対市長とか知事にならないほうがいい」
15日(日)に放送されたAbemaTV『ウーマンラッシュアワー村本大輔の土曜The NIGHT』に、舛添要一。前東京都知事が生出演、小池都知事が台風の目となった衆院選の真っ最中ということもあり、経験者だからこそ話せる政治の裏話を明かした。
市長や知事にはならないが方が良いと豪語する舛添前知事。「知事になった日、最初にやらされたのが訴訟保険の手続き。というのも、いつ訴えられるかわからないから。この保険に入ると、自分の給料から毎月エラいお金を取られるわけよ。辞めて5年間有効なんだって。だからあと4年間は持つのよ。4年後には俺を訴えないでくれって言いたいんだけど(笑)。この話をみんな知らないから知事とか市長になるんですよ」と続け、スタジオを驚かせていた。
MCのウーマンラッシュアワー村本が「(いつ訴えられるのか分からないんじゃ)ドキドキしますよね」と話を振ると、舛添前知事は「今、私だけで3つぐらい訴えられてるよ。例えば選手村があるじゃないですか。あそこは選手用のマンションを作って売り出すわけよ。でも売れるかどうか分からないからデベロッパーも高い金で買わない。だからオリンピックのために頑張ってくれるってことで安くするわけですよ。そうしたら『安くしたのは不当だ』として、私と小池都知事が訴えられています。いくらか知らないけど、何十億か何百億か請求が来るわけ。訴訟に負けたら払わないといけないわけですよ。」と、現在も係争中であることを赤裸々に語った。
番組では、さらに深い話も飛び出した。批判にさらされながらも、すぐには都知事を辞めなかった理由を問われた舛添前知事は「2020年のオリンピック・パラリンピックは絶対成功させないといけないと思ったわけ。みんな気がついてないんだけど、あの6月・7月に辞めちゃったとしたらどうなるか。小池さんがこのまま都知事で居続けたら、次は2020年のオリンピックの真っ最中に都知事選挙になるんですよ。それだけは絶対に避けたいと。だから、居座りたいからやっているんじゃなくて、"4年後に選挙になったら大事になるから""もう辞めるんで9月はまで待ってくれ"と議会にも言ったのに、聞く耳を持たないわけですよ。いくら言ってもダメ」と明かした。
「知事や議員の給料を安くするのは絶対に反対なんです」と持論を展開する舛添前知事。「給料削減を言うと何が起こるかというと、貧乏人は政治家になれないですよ。金持ちしかなれない。それでいいのかと」と指摘、さらに教育無償化についても「今は教科書も無償でしょう。だから大事にしない。我々の頃は貧しかったから、兄貴とかのお下がりなんですよ。私なんて新しい教科書を買ったことは一度もなくて。そうして苦労しないと物の大切さは分からない」と教育論を熱く語り、昨今の政治家たちについて「大衆迎合になりすぎていると思う」と批判していた。(AbemaTV/『ウーマンラッシュアワー村本大輔の土曜The NIGHT』より)