10月20日に開催されたベラトール・コネチカット大会では、メインイベントのゲガール・ムサシvsアレキサンダー・シュレメンコ以外にも注目カードがラインナップされていた。
セミファイナルには、ネイマン・グレイシーが登場。ベンゾ・グレイシーを叔父に持ち、ここまでMMA6戦全勝の新世代グレイシーだ。ベテランのザック・ブシアと対戦したネイマンは、打撃を潰してすかさず組みつくグレイシーらしいファイトスタイルを披露。グラウンドに持ち込むとバックに回り、上を取られてもオモプラッタ、足関節狙いなどテクニックを見せていく。
2ラウンドにも打撃からタックルに入り、バックを奪ったネイマンはリアネイキッド・チョークこそ極まらなかったものの首を捻りあげるネッククランクで一本勝ち。これで7連勝となり、激戦区ウェルター級でさらに前進を果たした。
またベラトールでは女子も活況。フライ級王座が新設され、次回大会では王座決定戦が行なわれる。今大会では、その女子フライ級でヘザー・ハーディとクリスティーナ・ウィリアムスが対戦した。ハーディはボクシングで世界2階級制覇を達成し、今年のニューヨーク大会でMMAデビュー。対するウィリアムスもストライカーだけに、試合は打撃戦となった。
ボクシング出身のハーディに対し、ウィリアムスは長い距離からの蹴り、接近戦でのヒジと幅広い攻撃。その後も鋭い蹴り、ヒジを浴びせ続けたウィリアムスはハーディを出血させ、試合続行不能によるTKO勝利を掴んだ。ボクシング対策が功を奏し、ビッグネームを下したウィリアムス。これから女子フライ級戦線の台風の目になる可能性も充分だ。