小池都知事を支え続けてきた若狭勝前衆議院議員が26日、政界引退を表明した。希望の党に対しては「小池さんが代表を続投するのはある意味当然だ。(希望の党は)多くの議員が一致団結して更なる党勢の拡大、国民の多くの皆さまにより一層力をいただけるように進んでいってもらいたい」と“一致団結”が必要だと話した。
選挙後、混乱が続く希望の党。昨日、小池代表と樽床代表代行は連合本部に向かい、選挙に支援に対するお礼を伝えた。会談後に記者から出た「排除発言、(神津会長は)騙されたと言っていなかったか」という質問に対し、小池代表は無言で立ち去った。
党内では、安全保障についてのほころびも表面化している。そもそも、希望の党への参加議員は安全保障法制を実質的に容認するという“踏み絵”を踏んで立候補したはずだ。ところが、25日の両院議員懇談会ではその踏み絵に反し「安全保障を容認しない」などの意見が飛び出した。
「あれだけ違憲だといわれた(安保法制を)やはり容認しないという立場を取らないと、(安倍政権との対峙は)なかなか厳しいと思う」
「僕はツイッターにはっきり書いている。『本意じゃないけど希望にいきます』と書いている」
こうしたやり取りに小池代表は「これまで民進党はこうやっていたんだなと(分かった)。議論をするまではモメる。モメた後は従うというのが自民党の知恵で…。議論をし決めて、その後従う」と、ライバル自民党を持ち出してその場を収めようとした。
こうした事態に対し、『けやきヒル’sNEWS』(AbemaTV)では牧師のアーサー・ホーランド氏が「(投票した人に)失礼極まりない」と苦言を呈した。
「何をやっているんだお前たちと言いたい。1千万人が投票して当選した人たちなのに、国民を見ていない。言っていることをコロコロ変えているようでは政治家って信用できないなっていう気持ちにさせる。アイデンティティを持って1票を背負っているんだという気持ちで一生懸命やって欲しいのに、これだと投票した人に失礼極まりない。」
一方、圧勝した安倍総理は会見で「謙虚」という言葉を繰り返し使っている。そのことについては「『高ぶる者は退けられ、へりくだる者に恵みが注がれる』という言葉が聖書の中にある。言葉で「謙虚」とか「丁寧」とか色んな宗教家が言うけど、やっぱり綺麗ごとを言って謙遜を装った傲慢な人もいる。僕もまだまだだと思うけど、身をもって言葉で、行動で、生き方で表して欲しい」と語った。
(AbemaTV/『けやきヒル’sNEWS』より)