11月4日に開催されるアメリカの総合格闘技団体「ベラトール186」。メインとセミに男女のタイトル戦が組まれ注目カードが揃った大会となった。前回UFCから移籍し即チャンピオンとなったライアン・ベイダーがメインを務める。
移籍1戦目で、ライトヘビー級王座に挑戦、UFC時代に続きフィル・デイヴィスを判定で退け勝利しタイトル獲得という特別待遇でベラトール・デビューを飾ったベイダー。ややスッキリしない判定での勝利だったこともあり、今回ランキング4位のヴァッセル相手にどこまで強さを発揮するか。次々とUFC離脱組、他団体の強豪が殺到しているベラトールにあって自身のポジションを示す防衛戦となる。
一方のヴァッセルだが、こちらもベラトールのタイトル戦線では常にトップランカーをキープするもタイトル候補のセカンドグループ落ちした感もあっただけに、5月のリアム・マクゲリー戦での鮮烈な一本勝ちで英国対決を制し、再び評価を上げてのタイトル挑戦となる。今回のベイダー戦は、一世一代の勝負の試合となる。
そしてベラトールがここ数年力を入れてきた女子部門から新設されたフライ級タイトル決定戦、イリマレイ・マクファーレン対エミリー・ドゥコーティが行われる。2015年のデビュー以来6連勝(ベラトール5連勝)と負け無しでここまで来たマクファーレンが無敗のまま王者戴冠となるか、対戦相手のドゥコーティもベラトールでの唯一の敗戦が昨年末のマクファーレンとの試合だ。この「マクファーレンvsドゥコーティ2」が紛れもなくベラトール女子フライ級の頂上対決といえる。
元ボクシングWBC世界女子スーパーバンタム級&フェザー級の2冠王者のヘザー・ハーディがベラトール入り、見た目の華やかさも含め強力なライバルとして今後さらに混戦となるカテゴリーということもあり、今後の展開も含め注目を集めることになりそうだ。