
23日、ドキュメンタリー映画『ナオト・インティライミ冒険紀 旅歌ダイアリー2 前編』の舞台挨拶が都内で行われ、シンガーソングライターのナオト・インティライミ(38)が出席した。
純粋に音楽を楽しむ心を取り戻し原点回帰をするため、今年2月からモザンピークをはじめとしたアフリカ大陸を回り、ルーマニア、ドイツなど19カ国を巡ったナオトの旅を収めたドキュメンタリー映画。同作にちなみ、世界各国を旅してきたアーサー・ホーランド牧師がナイジェリアを訪れた際のエピソードを語った。
40代の頃にナイジェリアを訪れたというアーサー氏。「不法滞在をしていたナイジェリア人が日本にいて、僕の話を聞いて将来牧師になりたいんだと。その人が帰って牧師になって、『あなたを招待します』と1カ月で60の講演会を主催した。ナイジェリアは非常に貧しい国で、1カ月の給料が約16ドル。ただ貧しい分、見えない存在を求める信仰心は強い。野外に1万人ぐらい集まったけど、みんな情熱的でアンテナを広げて受信してくれた」と訪れたきっかけを話す。初めて行った印象は「汚い、臭い、怖い、危ない」で、お腹を壊さないようにと梅干しを持って行ったそうだ。

講演会のお礼として700ドルを受け取ったというが、「くれた後にその人が『明日から生活するお金がない』とわんわん泣き出して、しょうがないからその700ドルあげて、『靴も良い』って言うから靴もあげて、『ペンも…』って剥ぎ取られたような」とエピソードを笑いつつ話した。
そして、それは“授業料”だといい「子どもたちがもの凄く目を輝かせていて、ハングリーなぶん心が豊か。日本に帰ってきて学生たちの顔を見た時、目がどんよりしていた。700ドルはこの差を学んだ授業料」と語った。
(AbemaTV/『けやきヒル’sNEWS』より)


