9.11アメリカ同時多発テロ事件から10年経った2011年、テロの首謀者であるウサーマ・ビン・ラーディンが米軍によって射殺された。テロ発生から長らく続いてきた対テロ戦争が1つの節目を迎え、ジョージ・W・ブッシュ前大統領がカメラの前で2001年9月11日を振り返るインタビューに応じ、同日何を思い、どう行動したかを赤裸々に明かしている。

 ブッシュ前大統領へ独占インタビューを行った『ブッシュ元大統領が語る9.11』(ナショナルジオグラフィック)は、大統領自身の事件発生時のスケジュールを追いながら9.11の全貌を追体験する番組だ。

 9.11当日、小学校を訪問していた大統領はワールドトレードセンターに飛行機が追突した知らせを聞いたとき「軽飛行機の事故かと思った」という。2機目の衝突を知ったときにはテロ行為であると確信し、希望に満ち溢れた目の前の子どもたちとテロ行為の残虐さのギャップが対照的だったと振り返る。

 大統領はペンタゴンに3機目が追突した後、首都のワシントンに戻り第一撃からの復旧を進めるべく指揮を執りたがったが周囲に止められ、身動きできなかったもどかしさを吐露する。飛行機での移動中、ビルから飛び降りる被害者たちの映像をテレビで確認したそうだが、「あんな無力感はない」と肩を落として語った。非常時であるとはいえ、大統領のみの判断ですべてを動かすことができないのは確かに歯がゆいものがあっただろうと伝わる語り口だ。

 2011年5月、当時のオバマ大統領からビンラーディンの射殺報告を聞いたとき、ブッシュ元大統領は喜びの感情はなかったという。「ただ終わったという感慨、正義の遂行への感謝」の気持ちのみがあったと心境を語り、“9月11日”という1日は「あの日を生き抜いた者には決して忘れられません」と答えインタビューを終えた。

(c)National Geographic Channel

ブッシュ元大統領が語る9.11 - Abemaビデオ | AbemaTV(アベマTV)
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