「スマホで執筆。書くモチベーションは今の方が高い」難治がんと闘い、それでも書くことをやめない新聞記者 2017/11/28 09:00 拡大する 日本人の"国民病"と言っても過言ではない、がん。今や2人に1人が罹り、3人に1人が命を落とすと言われている。中でも完治の見込みが少ない「難治がん」と診断されながらも、書くことを諦めない新聞記者がいる。それが朝日新聞の野上祐さん(45)だ。 入社後は仙台支局などを経て政治部に配属、官邸サブキャップも務めた。2014年からは福島総局でデスクとして多くの部下をまとめ、震災復興に関する企画に取り組んできた。昨年、健康診断にたまたま付けたオプション「腫瘍マーカー」で陽性反応が出たことで、罹患が発覚した。診断は難治がんの一つ、すい臓がん。早期発見ではあるものの、1年後の生存率は10%くらいだと説明を受けた。 続きを読む