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 バラエティや報道番組をはじめ、CM出演やラジオなどマルチに活躍中のタレント・SHELLY。私生活では2014年1月に結婚し、2016年1月に第一子を出産。現在は第二子を妊娠し、2018年の2月に出産を控えている。

 前編では、母であり、1人の女性として子育てや仕事との向き合い方を語ったSHELLY。後編となる今回は、産休前のSHELLYに自身が番組MCを務める『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』(AbemaTV/アベマTV)について、思いを聞いてみた。

【前編】SHELLY「仕事があるから両立できる。主婦は本当にすごい」 産休直前、リアルな心境を語る

―― あらゆるタブーに切り込んでいく『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』ですが、番組MCに就任すると言われたとき、どう思いましたか?

SHELLY:とてもうれしかったです! お話をいただいたときは、子どもが生まれたばかりで、これから徐々にレギュラーを復帰していく時期で。復帰できるのってありがたいな、あとは様子を見ながら……と思っていた時期。実は、これから新しい仕事をバンバンやろうっていうタイミングでは全然なかったんですね。

―― そういう背景だったのですね。タイミングを気にせず、この話がきてしまった(笑)。

SHELLY:でも、マネージャーから「こういう話が来ているんですけど……」って言われて、すぐに「やる!」って返事をしました(笑)。ずっとこういう番組をやりたかったんです。男性がいない番組だからこそ、話せることってあるじゃないですか。番組はもちろん男性にも観ていただきたいのですが、その場に男性がいると女性は言葉を選んでしまったり、思っていることを言えなくなってしまったりして、なかなか本音の番組にならないんですよね。

そんな中で、ゲストが女性だけで専門家もお医者さんも全員女性というところに番組の意義があると思うんです。「こんなに活躍している女性がいるんだ」って、若い女性の目標となる人を紹介できる。とても意味のある番組だと思います。

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(自身が番組MCを務める『Wの悲喜劇~日本一過激な女のニュース』収録風景)


―― 今まで放送された中で、印象に残っている回はありますか。

SHELLY:毎回スタッフの方から「今回はこのテーマです」と言われることが多いのですが、唯一私が番組で「これを絶対にやりたいです!」ってお話していたのが性教育の回でした。もともとこの仕事をする上で、女の子たちに性に関する話ができればいいなと思っていて。イベントで若い女の子を集めて専門家さんに来ていただいて、正しい性知識をどんどん伝えるというのをやりたいと思っていました。

―― 以前から正しい性教育を教える場を作ろうと模索していたと。

SHELLY:考えているうちにイベントよりはテレビのほうが(影響力が)強いなって思うようになって。「いつか番組で実現したら……」と思いながら、いろいろな制作の人に話を持ちかけたんです。でも、なかなか難しくて実現しなくて。そんなときに『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』のお話をいただいて「性教育をやりたいです」って提案できました。

―― 実際に番組のテーマで性教育を扱って、何か気づいたことはありますか?

SHELLY:実際に番組でやってみて気づいたのですが、性教育って掘れば掘るほど根っこが深くて。海外と日本の中絶率や性病の数を比べたときに、日本は本当に恥ずかしい数字が出てくる。「こんなにきちんとした国民性で、先進国なのになんでだろう?」って。「なぜ学校の教育では教えないんだろう?」って。そういうのをやりだしたらキリがない。今までに性教育について2回番組で取り上げたのですが、2回目は5人の専門家の先生をお呼びしてスペシャル回をやりました。まだまだ性教育には課題がある。これからも角度を変えて、正しい性知識を呼びかける回はやりたいと思っています。

―― 地上波とは違い、よりラフな話もできてしまうネットテレビですが、何か気をつけていることはありますか?

SHELLY:テレビよりも自由に話しているというのはありますね。地上波だったら言わないようなことも、発言しています。番組の中で意識していることは、実際に経験者の方々に出演いただくので、なるべく共感できる部分を見つけたり、経験者が部外者になったりしないように心がけています。肯定できる番組じゃないと、結局地上波と変わらないなって。

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―― 経験者のゲストが話しやすくなる空気作りは番組MCの腕にかかっていますからね。番組でもSHELLYさんの偏見のないフラットな考えが生かされているように感じます。

SHELLY:地上波だと間違っていることは「間違っていますよ」って言わないといけない。例えば、不倫をしてしまった人を地上波だと「不倫は絶対だめ」って取り上げる。でも、『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』では「まずはこの人のことを知ろうよ!」っていうのが前提としてある。頭から否定するのではなく、なるべく経験者の気持ちや感情が出てくるように話をしています。あまりに常識から外れたことは正しつつ、「なぜこういう選択をして、どうしてそういう人生を生きてきたのか」を、偏見なしでオープンな考えで聞く。これを番組MCである私ができなかったら、視聴者は斜めに見ちゃうじゃないですか。

―― ゲストの人生や気持ちにフォーカスして、深堀りしてみると。

SHELLY:これまで取り上げてきた、”レズビアン風俗”や”パパ活”、”ポリアモリー”などでも、相手を1人の人間として見て「女同士で腹を割って話そうよ!」というスタンス。本心は30代の女性としていろいろ言いたくなることもあるけれど、私には分からない経験をしてきた女性たちだから、否定せず、その人たちが体験談を話しやすい空気をつくることを意識しています。

―― 『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』をどんな人に見てもらいたいですか?

SHELLY:何よりも若い女の子に見てもらいたいですね。10代の女の子や男の子が隠れてみる番組になってほしい(笑)。もちろん、大人たちに共感してもらいたいって気持ちは、どんな番組に出ていても常に思っているのですが『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』は「誰も教えてくれなかったじゃん!」っていう大事な情報を、みんなで照れずに伝えるっていうのが肝。私くらいの世代になると「知っていたらちょっと違っていたかもしれないのに」っていうところまできちゃう。特に性教育に関しては「これからこの知識があれば違うよ」ということを、10代の子たちに知ってもらいたい。正しい情報を身につけてそれを武器にして自分の身を守ったり、自分に自信を持ったりしてほしい。男の子には「女の子はこうやって理解しないといけないんだな」ということを知ってもらいたいですね。

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―― 今後産休に入られるとのことですが、心境はいかがですか。

SHELLY:私は特に女性に対しての好奇心が強くて、パワフルな女性や、自分で道を切り開いている女性が好きです。だから毎回、ゲストさんたちの話を聞くことが本当に楽しい。ある意味、お腹の子の胎教にいい番組だったと思います(笑)。番組が始まってまだ1年も経っていませんが、濃厚な期間で、出産当日までやりたい気持ちがあるくらい。産後にまた番組MCとして戻ってくる予定です。いずれこの番組で得た情報を、今度は母として子どもに伝えることができたら本当にうれしい。1人の女として私の中でいい番組だったのが、結果的にお母さんとしてもいい番組だったなって思えるようになっていけたらいいな。長くやりたい気持ちが強いので、大事にしていきたい番組です。今まで観たことがない人でも、ぜひ観てほしいなと思います。

―― 胎教にいい番組(笑)。引き続き濃厚なテーマが繰り広げられそうですね!

SHELLY:私、産休に入っているときもこの番組は絶対に観てしまうと思います。この番組に関しては観ておかないと損した気持ちになるなって(笑)。自分がいない回がどのような展開になるか、楽しみです。

―― 今回はありがとうございました。復帰後、お会いしましょう!

(C)AbemaTV/撮影:野原誠治、ライター:小林リズム

過去の「Wの悲喜劇 ~日本一過激なオンナのニュース~」はAbemaビデオで無料視聴できます。

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