12月10日の東京女子プロレス・新木場1st RING大会で、フリーながら同団体のシングル王座を保持する“筋肉アイドル”才木玲佳がメインイベントに登場した。
才木は黒音まほとのタッグで、山下実優&のどかおねえさんと対戦。才木と山下は大舞台である“イッテンヨン”後楽園ホール大会(2018年1月4日)でタイトルマッチを行なうことが決定しており、このタッグマッチは前哨戦という位置付けだ。
才木はK-1ジムで鍛え、山下は空手出身。揃って蹴りを武器とするだけに、両者か闘う場面は激しい打撃戦となった。才木がサッカーボールキックを連打すれば、山下はコーナーの才木を串刺しにするヒザ。さらにミドルキックの打ち合いから、ハイキックの相打ちでダブルノックダウンに。
試合は才木がのどかに武藤敬司公認のシャイニング・ウィザードからジャックハマーを決めて勝利。タワーブリッジ(アルゼンチン・バックブリーカー)など得意技を次々と見せていたことからも、好調ぶりがうかがえた。
タイトルマッチに向け、才木は「山下と闘って凄く楽しかった。タイトルマッチも私が勝つから、もっと楽しくなる」とアピール。対する山下は無言で睨み合い、握手も拒否。このあたりは初代王者、団体のエースとしての意地か。インタビュースペースでは「正直、私も楽しかった。でも楽しいだけじゃダメ。次は絶対に勝たないと」と山下。
リング上で大会を締めた才木は「試合が1ヶ月ぶりで、ここまで寂しさやもどかしさがありました。でもやっぱりプロレスは楽しい!」と笑顔。アイドル、タレントとしても多忙の中「ベルトを守り続けて、プロレスもずっと続けていきます!」とファンに誓った。
また才木は、山下との打撃戦について「山下とはタッグを組んでましたけど、今回やってみて、組むより闘うほうが楽しいですね。あれだけ蹴り合える相手はいない」。さらに「タイトルマッチはこんなもんじゃないですよ。もっとバチバチに激しくなります」と予告していた。東京女子プロレス・イッテンヨン後楽園大会のメインは才木と山下にしかできないタイトルマッチになりそうだ。
文・橋本宗洋
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