東京女子プロレスに愛と美を広めるNEO美威獅鬼軍の沙希様が、新たなパートナーを誕生させた。
(アズサ・クリスティという新たな戦力を得た沙希様)
12月10日の新木場1st RING大会。沙希様のパートナーは「X」とされ、一方で音信不通となった滝川あずさが欠場という不穏な状況で迎えた大会だったが、そのオープニングで沙希様が「X」を紹介。それは沙希様邸の地下室に軟禁されていたと言われる滝川……ではなく「アズサ・クリスティ」なる選手。黒衣に身を包んでおり、沙希様によれば「シスター」だという。
「沙希様のお導き」によって滝川あずさの弱い部分を捨て去ったというアズサは、聖書を持ち「神様は沙希様」、「みなさまに沙希様の御加護を」と恍惚の表情。沙希様に洗脳されたように見えるものの、試合でも力を発揮して中島翔子&小橋マリカ組に勝利を収めている。
「滝川」時代とは見違えるような自信あふれる試合ぶりを見せたアズサ・クリスティ。以前から得意としていたトラースキックに加え、新技「クリスティ・アガペー」(フルネルソンから前方に叩きつけるフェイスクラッシャー)も披露して小橋からスリーカウントを奪った。
試合後には、かつて滝川あずさとタッグチーム「婚勝軍」を組んでいたのの子が割って入ったが、アズサが聖書で一撃。沙希様とともにのの子&まなせゆうなの「超乳コンビ」を蹴散らした。
のの子は号泣したものの「あずささんの目を覚まさせるのは私しかいない!」とアピールし、1月4日の後楽園ホール大会でNEO美威獅鬼軍(沙希様&アズサ・クリスティ)vs超乳コンビ(のの子&まなせゆうな)のタッグマッチが実現することに。
(試合後には超乳コンビに聖書での一撃から胸へのストンピング)
突然の対戦要求に「なんなの、あの醜いブタ2匹は」と不機嫌な沙希様だったが、アズサの「神様は沙希様です」の言葉にはご満悦。「え、ちょっといま聞こえなかったんだけど……」と何度もほしがっていた。また、かつてシングル路線で闘っていた沙希様を「どこか寂しげ」だと書いた筆者には「これでも寂しそうに見えて?」と逆質問。
これまでにも「美威獅鬼軍」、「SIN美威獅鬼軍」、「NEO美威獅鬼軍」と名を変えつつ東京女子マットを侵攻してきた沙希様。2018年には、アズサとのタッグで東京女子プロレスとそのファンに御加護をもたらすのか。
文・橋本宗洋
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