「今年のクリスマスや年末年始は家でゆっくり映画でも観ようかな……」という女性に朗報。時間があるときは家でのんびり映画やドラマを観て、ゆっくり幸せな気分に包まれたいものです。今回はそんな女性にオススメしたい韓国映画&韓国ドラマを紹介したいと思います。
作品全てはこの冬、AbemaTV(アベマTV)の「韓流・華流ドラマチャンネル」で無料で楽しむことが可能です! ぜひこの機会にお見逃しなく。
▼韓国映画『私の頭の中の消しゴム』
(C)2004 CJ Entertainment Inc.& Sidus Pictures Corporation. All rights reserved.
1つ目の作品は、2004年に公開された映画『私の頭の中の消しゴム』。日本でも人気のチョン・ウソンとソン・イェジンが主演です。
AbemaTV放送日時:12月23日(土) 23時~
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『私の頭の中の消しゴム』あらすじ
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建設会社の社長令嬢スジン(ソン・イェジン)。何不自由なく裕福な家庭で育ったスジンは、父親の建設工事現場で働く現場監督のチョルス(チョン・ウソン)と出会い、恋に落ちます。天真爛漫なスジンと違い、チョルスは、家族に恵まれない過去や痛みを抱えていて、結婚には踏み込めないでいました。
ある日スジンが倒れ、雨の中、スジンを抱きかかえるチョルスの姿をみたスジンの父親は、2人の愛を確信。2人は結婚し、結婚生活がスタートします。
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しかし、スジンはあまりに自分の勘違いや物忘れが多いことを不安に思い、病院へ。診断結果は若年性アルツハイマーでした。20代後半という若さで「肉体の死よりも心の死が先にくる」と宣告されます。
スジンは「私の頭の中には消しゴムがあるの」と言い、別れを選択しようとします。しかし、チョルスは「自分が全部覚えている。俺が君の記憶だ」。そう言い、泣きながらも2人で生きていく道を選びます。
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家中にメモを張り、お互いを確認し合いますが、少しずつ確実に進行していくスジンの病気。新しい記憶から消えていきます。それでもギリギリの精神状態で支え続け、スジンの前では笑顔を絶やさないチョルス。
ある日突然、スジンは記憶を取り戻し、深く夫を傷つけたことに気づき、自分に残された時間が少ないことを悟ります。どれだけ夫を愛しているかを泣きながら書きつづった手紙を書き残し、姿を消してしまいます。
鑑賞後も長く心に刺さる映画
スジンは記憶は失っても、体のどこかでチョルスを感じています。忘れないようにと書き続けている似顔絵も、心地いい香りも。とても残酷で切ないストーリーですが、考えるのは頭、感じるのは心。頭の消しゴムは心までは消せない……そう信じたくなる、悲しくも美しい夫婦の物語です。
若年性アルツハイマーという病に、日本でも今この瞬間も多くの患者さんが苦しんでいます。また、それを支える家族や愛する人も大変な悲しみを抱えています。世の中にはさまざまな病があって、支えあっている夫婦もたくさんいます。「愛の記憶」が少しずつこぼれて消えてしまう、アルツハイマーという病気。自身に置き換えてそのときが来たらどうするか、筆者も真剣に考えるきっかけになりました。
鑑賞後も長く筆者の心に刺さったこの映画。姿を消したスジンがどうなったのか――……大切な人がいる方にぜひご覧になっていただきたい映画です。
▼韓国映画『猟奇的な彼女』
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2つ目の作品は2001年に公開された『猟奇的な彼女』。ポスターと奇抜なタイトルがコメディを思わせますが、これはもう恋愛映画そのもの。
「彼女」を演じたチョン・ジヒョンはこの映画で女優主演賞を受賞、一躍スターに駆け上がりました。
AbemaTV放送日時:12月24日(日) 23時~
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『猟奇的な彼女』あらすじ
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キョヌ(チャ・テヒョン)は、将来の夢もなく毎日をなんとなく過ごしている大学生。ある日、泥酔した「彼女」にホームで出会い、車内で恋人に間違えられ成り行きで旅館で介抱します。しかし、警察に通報されてしまい、留置所で朝を迎えることになります。この日からキョヌの毎日は「彼女」に振り回されていきます。
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シナリオ作家を夢見る「彼女」は感性も行動も変わっていて、とにかく乱暴でストレート。知らない人にも突っかかっていって人前でも平気で暴力も振るいます。そんな彼女にどんどん惹かれていき、彼女が抱えている「傷」に気づいたキョヌ。自分がそばにいることで少しでも癒してあげられたらと、彼女の思う通りに殴られ、飲みたいジュースもコーヒーに変えます。
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100日目の記念日には、女子大の彼女の元へバラを届け、ハイヒールだって履きます。すべて彼女のいいなりになるキョヌ。そんな2人ですが、彼女の親の反対や彼女の見合い話もあり、別れを選ぶ日がやってきます。2人はお互いへ手紙を書き、タイムカプセルに入れて大きな木の下に埋め、2年後に再び会うことを約束します。
彼女とキョヌは再会し、どんな選択をするのでしょうか。なぜ彼女は「猟奇的」なほどキョヌを振り回したのでしょうか。彼女の心の傷は一体……?
数年後、大きな木の下で「同じ木だと思うかい?」と彼女に問いかけるおじいさんがいます。木に隠された秘密を知っていて、彼女に「運命とは努力した人に偶然という形で橋をかけてくれる」と話します。過去にとどまる彼女の未来に「橋」はかかるのでしょうか。
キョヌの優しさに魅了される!
偶然ホームで出会い、付き合い、別れていった2人。何度もすれ違います。これが、偶然なのか運命なのか。
どこにでもいるような大学生のキョヌが彼女に振り回される様子は、思わず吹き出したりしてしまうほど、コメディシーンもたくさんあります。そして筆者も、いつの間にか、キョヌの大きな包み込むような優しさにすっかり魅了されていました。
小さなエピソードや秘密がたくさん隠れている作品です。韓国のラブコメ作品で多く見られるラブシーンなどはなく、恋も人生も重ねた大人な女性にこそ、理解できるラブストーリーだと言えます。鑑賞後、じんわりと涙がこぼれ、心が温かくなるような映画です。
パク・ソジュン特集『彼女はキレイだった』『魔女の恋愛』
▼『彼女はキレイだった』
子供の頃、美人で優等生だったヘジン(ファン・ジョンウム)。大人になるにつれ、残念な容姿になってしまい、今は何をするにも冷遇され、就職活動も上手くいかない毎日。そんなある日、ヘジンに一通のメールが届きます。それは、子供の頃、肥満児でいじめられっ子だった、親友で初恋相手のソンジュン(パク・ソジュン)からでした。
15年ぶりにソンジュンと会うことになり、胸を躍らせるヘジン。しかし、待ち合わせ場所に現れたのは完璧なイケメンに成長したソンジュンでした。ヘジンは自分の容姿を見せる勇気がなく、気後れして身を隠してしまいます。そこで、超美人の大親友・ハリ(コ・ジュニ)に自分のふりをして欲しいと代役を頼みます。後日、ファッション誌の編集部で働くことになったヘジン。なんと、そこに新しい副編集長としてやって来たのはソンジュンでした。
(C) 2015 MBC
ヘジンを同姓同名の他人と信じ込むソンジュン。ヘジンに容赦ないドS上司ぶりを発揮します。そんなヘジンを先輩記者のシニョク(チェ・シウォン〔SUPER JUNIOR〕)は優しく慰めてくれます。
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ヘジンに内緒でソンジュンに会うハリ。ハリは、大親友のヘジンが今も大好きな人だと知りつつも、ソンジュンのことが好きになってしまいます。
(C) 2015 MBC
ヘジンは昔と変わらずソンジュンのことが好きなのに、自分が初恋相手のヘジン本人だと名乗れません。ソンジュンは成長したヘジンだと思ってハリと会い続けながらも、なぜか初恋を思い出させるヘジンに心を乱されます。一方、シニョクは後輩のヘジンにどんどん惹かれていきます。切ない四角関係は必見です。
表には出さない切ないシニョクの気持ちを演じるチェ・シウォン、一途に初恋の相手を思い続ける熱いソンジュンを演じるパク・ソジュン。2人の演技は、筆者だけでなく韓流ファンの友人も、チェ・シウォンとパク・ソジュンのファンになってしまったほど。この機会にぜひ観ていただきたい作品です。
⇒【クリスマス特別企画】『彼女はキレイだった』がAbemaTVで放送
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過去記事
切ない四角関係、ドS上司、女の友情…韓国ドラマ『彼女はキレイだった』 AbemaTVで放送決定
▼『魔女の恋愛』
『魔女の恋愛』もパク・ソジュンが主演の話題作。パク・ソジュン演じるユン・ドンハは、便利屋で生計を立て、将来のことまではあまり考えていない年下男子です。
一方、オム・ジョンファ演じるパン・ジヨンは「魔女」とあだ名を付けられ、仕事に生きるアラフォーキャリアウーマン。ドンハとの年齢差はなんと14歳差。
御曹司と普通の女の子、トップ女優と会社員など、格差のある2人が織りなすラブストーリーは世の中にたくさんありますが、女性が年上でここまでの年の差カップルは、韓国ドラマの中では珍しいかもしれません。
見どころは、年の差のある2人が年の差から起きる問題や、心のすれ違いを乗り越え、どう近づいていくかというところ。2話の中盤あたりから一気にパク・ソジュンの魅力が爆発します。
仲間のいたずらの標的にされ、みんなの前で笑い者にされ、恥をかくジヨン。そんな彼女の前にさらっと現れ、キスをして助ける……。スマートなパク・ソジュンの演技に魅了されたファンも多いのではないでしょうか。
自分の将来のことやジヨンのことを考えるようになり「優しいだけの若い男の子」から、アラフォー女子も振り回されるほど「人生を変えてしまう男」になっていく展開は見どころです。
⇒【クリスマス特別企画】『魔女の恋愛』がAbemaTVで放送
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過去記事
「こんな恋愛したかった!」14歳年下男子のリアルラブストーリー ドラマ『魔女の恋愛』AbemaTVで無料放送
▼韓国ドラマ『ロマンスが必要3』
『ロマンスが必要3』あらすじ
ドラマ『ロマンスが必要3』の中心になるのは、シン・ジュヨン(キム・ソヨン)とチュ・ワン(ソンジュン)。幼い頃は姉と弟のような関係だった2人。どこまでも優しかったジュヨンに再会するため、人気作曲家となったワンは韓国へ帰ってきます。しかし、肝心のジュヨンは、優しさも純粋さもどこかに置き忘れてきてしまったような女性になっていました。
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ショッピング番組制作会社の凄腕マーチャンダイザーとして徹底した仕事をこなし、プライベートでは恋に破れても平気なふりをしてしまう、歪んだ心を持った女性になっていたジュヨン。ワンはジュヨンの変わりようにショックを受けてしまいます。
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『ロマンスが必要3』見どころ
このドラマではジュヨンを新人のころから見守り続けている先輩、カン・テユン(ナムグン・ミン)の存在にも注目です。ジュヨンにとってテユンは最初こそ鬼のように厳しい先輩でしたが、今では実力を認めてくれる良き理解者です。男性として見ていなかったつもりがいつの間にか大切な人に……。しかし、その恋心にさえもジュヨン自身は気付くことができません。
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ワンの前ではライバルに負けても、恋人に振られても泣かなかったジュヨンが、テユンに冷たくされただけで子供のように泣くシーンがあります。ジュヨンが“今まで泣かなかった理由”を、ワンがジュヨン本人よりも先に気付いてしまう場面です。
子供の頃は、人の感情をピアノの音や言葉で教えてくれたジュヨン。今では自分自身の気持ちさえ分からなくなってしまいました。それを優しく大きな心で見守り愛し続けるワン。2人の関係を象徴するシーンのひとつです。
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過去記事
まとめ
忘れていく記憶をつなぎとめようとする妻、悲しい思い出を忘れられなくて苦しむ女の子……韓国映画は両作品も公開当時、話題になった素敵な映画です。
年齢を重ねると、女同士であっても、だんだん相手の気持ちに踏み込むことが少なくなり、恋の話などは後回しになりがちです。今回紹介した韓国ドラマは、大人世代の女性すべてに「大切な人がいることは幸せだな」と思える、心が温かくなるラブストーリー。
全ての作品に共通するのは「愛」。この冬、幸せな時間に包まれたいときに、ぜひ観ていただきたい韓国映画&韓国ドラマです。