12月11日、DDT事務所にて東京女子プロレスの“イッテンヨン”後楽園ホール大会(1月4日)に関する記者会見が行なわれた。
(団体生え抜きのエースとの対戦は、王者・才木(右)にとって試練でもある)
この会見ではシングルマッチで対戦する男色ディーノと伊藤麻希、タッグ王座戦で対戦する坂崎ユカ&中島翔子と瑞希&里歩、そしてシングル王座TOKYOプリンセス・オブ・プリンセスをかけて対戦する才木玲佳と山下実優が出席。両王座戦の調印式も実施されている。
8月の後楽園大会で王座獲得、2度の防衛に成功している“筋肉アイドル”才木と初代王者であるエース・山下のタイトルマッチは、“聖地”後楽園にふさわしい東京女子の頂上決戦。山下はベルトを失ったことで「ベルトへの思いが高まった」とコメント。また前日の新木場大会では前哨戦のタッグマッチで闘っており「お互い蹴りが得意、重なる部分があるからこそ負けたくない。壊したくなりました。やっぱり打撃で勝ちたいです」と語っている。
前哨戦で真っ向からの蹴り合いを展開しただけに、才木も打撃戦で退くつもりはない。「イッテンヨンではもっともっと激しい潰し合いをしたい」「蹴り壊します」と宣言している。ベルトへの思いについても「チャンピオンになってから毎日、ベルトを持ち歩いてるし、ベルトと相思相愛なんです」と言う。実際、イベントやテレビ出演、取材の際にいつでもベルトを披露できるように準備しているそうだ。
タッグチーム「マッスルストライカーズ」のパートナー同士でもある両者だが「闘うと楽しい相手」ということでも意見は一致。挑戦する山下には団体の一期生、初代王者としてベルトを奪還したいという思いがあるが、才木にも「東京女子プロレスを世間に広めたい。それができるのは私」という自負がある。
昨年、後楽園に初進出、今年は1月、8月と2度開催した東京女子プロレス。2018年はイッテンヨンを皮切りに5月3日、8月25日と3回の後楽園大会が決定している。旗揚げ以来、着実に成長を続けてきた団体が飛躍を期す年に、その“顔”となるのは才木か、山下か。大きな意味を持つタイトルマッチだ。
文・橋本宗洋