1月4日の東京女子プロレス・後楽園ホール大会で行なわれるTOKYOプリンセスタッグ選手権で、斬新な顔合わせが決まった。

(左から里歩、瑞希、中島、坂崎。4人ともスピーディな闘いが持ち味だ)

初代王者の「みらクりあんず」坂崎ユカ&中島翔子に挑戦するのは、瑞希&里歩。我闘雲舞所属の里歩は、東京女子プロレス初参戦となる。両チームは12月11日に開催された記者会見に出席。タイトルマッチ調印書にサインするとともに意気込みを語った。

伊藤麻希との「伊藤リスペクト軍団」で挑戦予定だった瑞希だが、伊藤が男色ディーノと対戦することになったため、パートナー未定に。そこで連れてきたのが「プロレスだけじゃなく私の人生にとって大きな存在」だという里歩だった。タッグを組んだことも対戦したこともある2人はプライベートでも仲がよく、瑞希は「一番近くにいる人を連れてきました」「一緒にベルトが獲れたら人生ハッピーすぎる」と笑顔でコメント。

また里歩も「我闘雲舞の選手としてではなく個人として呼ばれたと思ってます。(瑞希の主戦場が東京女子になってから)次にいつ組めるか分からない。思い出作りではなく、勝って次につなげたい」と、チャンピオンになることで友情タッグを継続していきたいという目標を持っている。

女子プロレス界きってのアイドル的人気と実力を兼ね備えた瑞希&里歩。特に里歩は、なんと小学校3年生でデビュー、現在20歳にして11年のキャリアを持つ。王者コンビは予想外の強敵を迎え撃つことになった格好だ。

しかし、みらクりあんずも東京女子プロレス初期からのタッグチーム。坂崎は空中殺法に加えて最近は寝技も武器に。中島はもともと得意としていたグラウンドレスリングだけでなく、ダイビング・セントーンや619、ライダーキックなど立体的な闘い方が際立つようになってきた。ファイトスタイルの創意工夫という面では、この2人はトップクラスと言えるだろう。

タッグとしてのコンビネーションも抜群なだけに「経験値の差を埋められるのがタッグマッチ」(坂崎)、「ユカっちと組んでる時は“負けるかも”と思ったことがない」というくらいの自信を持っている。また2人はチーム名通り「2人でなら奇跡を起こせる」とも。

対戦が決まった12.10新木場大会のインタビュースペースでは「タッグ王座はシングル王座に注目度で負けている感じがする。いろんな選手に勝ってベルトの価値を上げて、注目度も上げたい」と語っていた中島。大舞台、かつ他団体の選手との対戦だけに、この一戦は東京女子プロレスの“クオリティ担当”とも言える2人にとって大きなチャンスになるはずだ。

文・橋本宗洋

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