漫画『BLEACH』の作者として知られる漫画家の久保帯人さんが13日、自身のTwitterを更新し、捜していたファンレターの差出人と連絡がついたことを報告した。

(※久保帯人さんの公式Twitterより埋め込み)

 久保さんは2016年11月にTwitterで、週刊少年ジャンプ編集部に届いた名前も住所も記されていない1通のファンレターについて漫画で思いをつづっていた。

 久保さんのTwitterによると、このファンレターは“余命1年半”と宣告された入院中の少年からの手紙だったという。手紙の内容には病気により希望を失っていたが、久保さんの描く漫画『BLEACH』を知り、「BLEACHの次の巻が読みたくて入院してから初めて明日のことを考えるようになった」と『BLEACH』が生きる力を与えてくれたことがつづられていた。

(※久保帯人さんの公式Twitterより埋め込み)

 久保さんは当時、体調を壊したことで休載が続き、自身のTwitterに投稿した漫画でも「それまではカゼをひいても6時間寝れば治り、すぐに漫画家が描けました。それが突然できなくなったのです」と報告しており、精神的にも参っていたときだった。

(※久保帯人さんの公式Twitterより埋め込み)

 体を壊し、「すぐに連載を終えるべきなんじゃないのか」「でもまだストーリーは途中だ」「どうやって終わればいいんだろう」と毎日考えていた頃、この少年からの手紙に励まされた。しかし、手紙には「僕が亡くなったらこの手紙を送ってと頼んだ」と記されており、少年から久保先生への“お願い”として「どうか先生の思うままのBLEACHを最後まで描き切ってください」「僕はそれが読みたい」とつづってあった。

(※久保帯人さんの公式Twitterより埋め込み)

 久保さんはすでに亡くなっているかもしれない手紙の主にお礼を言いたいと、手紙の差出人を捜し出すことを決意。ファンにも情報提供などの協力を呼びかけていた。

 そして12月13日、約11カ月ぶりに久保さんは自身のTwitterを更新。「11月初旬、Twitterでの呼びかけから1年、手紙の差出人の方と連絡がつきました。僕はてっきり差出人はご家族の方だと思っていたのですが、少年と同じ病院に入院していた友人の方でした。頂いた連絡で詳しいいきさつを伺い、愁眉を開く思いがしました」と報告。協力してくれたファンに「ご協力を頂いた皆様、本当にありがとうございました」と感謝をコメントした。

 この投稿に久保さんのTwitterには、日本のファンだけでなく海外のファンからも「お疲れ様です。良かった…本当に見つかってよかったですね!」「色々な人の繋がりで少年と友人に辿り着けた事だと思います。BLEACHが紡いだ先生の絵の中に少年は生きてると思う」「本当に素敵な作品をありがとうございます」など、多数の反響が寄せられている。

BLEACH (C)久保帯人/集英社

久保帯人 (@tite_official) | Twitter
久保帯人 (@tite_official) | Twitter
The latest Tweets from 久保帯人 (@tite_official). お久しぶりです。久保帯人です。ちょっとだけTwitterに戻ってきました。気が向いたときに簡単な漫画などアップしてみようかなと思ってます。 しばらくはリプせず気ままに投稿したいと思うのでお付き合い下さい。
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