那須川天心の2017年末から2018年の周辺が慌ただしくなって来た、大晦日に参戦する「RIZIN」でのキックボクシングトーナメントの相手が、日本でも大会を開催しているミャンマーの格闘技「ラウェイ」日本人王者、浜本”キャット”雄大に決定。さらに立ち技格闘技イベント「KNOCK OUT」へ参戦、こちらでもスーパーライト級トーナメントが行われる。

「神童」こと那須川の対戦相手として一躍時の人となったのが、浜本雄大だ。“素手で戦う過酷な格闘技”ラウェイの日本チャンピオンという肩書きがメディアでも全面に出てしまったが、ラウェイへの参戦は僅か2戦で1勝1分けでヤー・ザー戦での勝利でチャンピオンベルトを進呈されたというもの。

元々は那須川も参戦している「REBELS」への参戦常連組で、K-1の日菜太や、「KNOCK OUT」や「REBELS」に参戦しているムエタイのT-98なども擁するクロスポイントに所属する選手だ。ラウェイへの参戦も、近年キックでの成績が安定しないスランプ打開の一環としての挑戦という側面もあった。

しかしラウェイの初戦こそドロー「勝てる試合を落とした」との批判もあった浜本だが、2戦目のヤー・ザー戦で、ムエタイベースの相手と互角の蹴りあいを演じ手数で圧倒、最後はボディーで相手をKOするという鮮烈な勝利。「覚醒した暴走猫」の異名がここで誕生した。

「REBELS」などキックでの戦績だけをみると浜本に勝ち目が無いという意見も巷では溢れているが、ラウェイへの参戦が彼のスタイルに一定の影響を与えた部分はあるだろう。那須川のフィールドである「REBELS」のリングも知っているだけに、やりにくい相手になる可能性も十分にあり得るのだ。

浜本も自身のツイッターで「僕の仕事は那須川天心に勝つことです。やるぜ。なめんなよ。反骨心。常にそうしてきた。12月31日大晦日さいたまスーパーアリーナにて那須川天心選手と試合します。」とワンデイトーナメントに向けて力強いコメントを残している。

那須川にとっても昨年のMMA挑戦2連戦とは扱いは違ってくるだろう。勝ちを積み重ねる毎に「無敗伝説」のプレッシャーも大きくのしかかってくる。

しかも今回は自身のフィールドといえるキックでのトーナメントだ。これまでは異次元の強さを見せてきた那須川だが、この浜本戦を退けても唯一苦しめられた藤田大和とキング・オブ・パンクラシスト3階級王者の砂辺光久いずれかとの連戦が待ち受けている。

2月の「KNOCK OUT」とのトーナメントも含め、さらなる真価が問われる戦いが続きそうだ。

(C)RIZIN FF

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