こんにちは。青木真也です。準備万端です。
突然ですが中国に来ています。それというのもプロレス団体IGFの中国ブランド「東方英雄伝」にてコーチを依頼されたのです。わかりやすくいうのならば山本小鉄役です。まだ目は死んでいませんよ。中国といっても都市によって違うのだとは言いますが、中国を今、触っておく意味はあるかときました。
僕がいるのはシンセン、香港に近い都市です。シンセン自体は経済発展している都市なのですが、僕が滞在しているのはシンセンの地下鉄の端なのでローカルです。海外遠征にも慣れていて、不便を感じることはないはずの僕が、割とストレスを感じているので、「青木真也感じる中国」を書いていきます。
中国に来て、一番の不便はインターネットに規制がかかっていてグーグル、facebook、YouTube、twitter、LINEが使えないことです。実際にこの場に置かれてみてなのですが、思った以上に辛く、日本との仕事のやりとりに苦労しています。日本から持ち込んだWi-Fiは中国の規制がかからないようなので、スタッフのWi-Fiを数分借りてチェックするようにしています。ここは舐めていかないほうがいい。対策ソフトもあるようなので、中国に行く方は対策をお勧めします。
ウェブがこんな状態なのでプロモーションは中国独自のものが必要で、それが中国政府の狙いでもあるのだろうと感じました。格闘技でも、中国国外のパッケージをそのまま持ってきても難しい理由がわかった気がします。格闘技でも中国の国内大会は成功していても海外から参入した団体は苦戦していると聞きます。中国の人口がなせるガラパゴス戦術。世界進出しないでも中国でヒットすれば十分なのだと思います。
コーヒーが甘い。飛行機のコーヒーも砂糖入りでしたし、コーヒーは甘いようです。スターバックスを探したものの歩いて30分の距離で断念しました。普段、カフェイン過多なのでカフェイン抜きをしているとポジティブに捉えることにしました。
食事は油が多いです。日本での中華をイメージしていたら大きな間違いで、日本の中華は日本料理です。プロテインを持ち込んでいるので、食事に関してはそれで上手に調整します。バーミヤンって美味しいんだぞ。
日本の格闘技選手が年末大会に向けて一致団結している時に何をしてるんだって話なのですが、僕も大晦日に日本格闘技界を背負って朝青龍と試合しようと体を作っております。未だに正式なお話はいただけていませんが、いつでも投げられるように肩だけは作っておきます。まずは中国で一生懸命、仕事します。
文/青木真也(格闘家)
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