12月21日にAbemaTVで放送された『DDTvsサイバーエージェント路上プロレス-男色死亡遊戯-』には、DDT所属レスラー以外にも数々の大物が参戦、豪華カードが実現している。
(試合開始直後、葛西がキーボード攻撃。飛び散る破片に社内騒然!)
その一つが、葛西純vs木高イサミ。高木三四郎側として男色ディーノから藤田晋社長の唇を守るべく、“デスマッチのカリスマ”葛西は社内に潜伏していた。ディーノ軍が次々と有刺鉄線バットの餌食になる中、助っ人に登場したのがプロレスリングBASARA代表のイサミ。この男もまた、デスマッチ、ハードコアマッチでの数々の死闘で知られるファイターだ。
両者の対戦は社内ハードコアマッチで実現。葛西がいきなりPCのキーボードでぶん殴れば、イサミはドリンク冷蔵庫からのダイビング・ダブルニードロップ。固い床へのDDTで逆襲する葛西。さらに舞台はデスク上へと移り、イサミがブレーンバスターを決めれば葛西は得意のリバース・タイガードライバー。
(イサミはデスク上でブレーンバスター)
最後はラリアット、蹴り、パンチの乱打戦となり、両者KOに。フロアディレクターから「マジでダメです」のカンペも出る中、社内を騒然とさせるバトルとなった。この一戦のインパクトは番組中でも最大だったのではないか。
最後の試合となった6人タッグマッチでは、ディーノ&竹下幸之介&石井慧介と高木三四郎&武藤敬司&黒潮“イケメン”二郎が実現。レジェンドレスラー・武藤の登場に社内は沸きに沸いた。武藤は初の路上プロレスで足4の字固め、シャイニング・ウィザードを決めるもディーノのリップロックを食らってノックアウト状態に。
(最終決戦では武藤敬司、黒潮“イケメン”二郎、高木三四郎のトリオも実現)
また高木に金(おっパブ代)で雇われた、DAMNATIONの佐々木大輔&遠藤哲哉は大石真翔&MAOに勝利している。フィニッシュは2人まとめてのシューティングスター・プレスで、華麗な空中殺法に社員からも大歓声。しかし佐々木&遠藤は、ディーノたちがかき集めた社員および中継解説担当の東京03・豊本明長のポケットマネーであっさり寝返っている。
こうして社内の器材も社員も巻き込んで闘うことが路上プロレスの醍醐味。DDTは9月にサイバーエージェントグループ入りしており、高木大社長はプロレスファンや一般視聴者に向けてだけでなく「社内プレゼンとしても最高の形でできた」と手応えを語っていた。
ちなみにイサミのブログによると、あまりの暴れっぷりに「ちょっとだけ怒らせちゃった」が「実はあんまり反省していません。いつかAbemaTVの限界にチャレンジしてみたいと思いました」とのこと。今回はあくまでスタート、挨拶がわりだったようだ。
文・橋本宗洋
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