(チャンピオンとして年内最終興行のメインに登場した才木)
東京女子プロレスの年内最終興行となる新木場1st RING大会(12月23日)、そのメインイベントに“筋肉アイドル”才木玲佳が出場した。
同団体のシングル王座「TOKYOプリンセス・オブ・プリンセス」を保持する才木。この日はクリスマススペシャルシングルマッチとして、ファンによる抽選で決まった対戦カードに臨んだ。相手はタッグ王者・坂崎ユカ。10分一本勝負の短期決戦だ。
坂崎が得意とする空中殺法、関節技、さらにトリッキーな戦術に翻弄される場面もあった才木だったが、強烈な蹴りを軸にペースを譲らず。ミサイルキックも高角度で決まった。
(最大の武器はやはり筋肉。パワーを活かした攻撃を随所で見せた)
圧巻は試合終盤、坂崎がコーナー最上段からウラカン・ラナで飛びついてきたところをそのままキャッチした場面だ。才木はそこから抱え込み式の逆エビ固めへ。最後はタワーブリッジ(アルゼンチンバックブリーカー)で抱えたところでタイムアップとなったが、パワーファイターとしての実力をあらためて見せつける試合だったと言える。
引き分けという結果に「今年最後だからこそ勝って終わりたかった。10分じゃ時間が足りなすぎますね」と才木。とはいえ1月4日の後楽園大会、山下実優との防衛戦に向けての仕上がりは上々で「2018年もベルトを守り続けて絶対王者になります」と力強くコメントしている。この日は山下も小橋マリカに快勝。“イッテンヨン”決戦に向けて期待感が高まる大会となった。
文・橋本宗洋
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