超満員の観客動員となった1月4日の後楽園ホール大会に続き、東京女子プロレスが1月7日に平野区民ホールで大阪大会を開催した。
(ハードな連戦をクリアした王者・山下)
今年初の大阪大会は、今回も超満員。メインでは山下実優が保持するTOKYOプリンセス・オブ・プリンセス王座にベーダ・スコットが挑んだ。
山下は1.4後楽園で才木玲佳に勝利し、王座奪還を果たしたばかり。その試合の直後にベーダが挑戦表明し、中2日でのタイトルマッチ連戦が決定している。ベーダとしては、才木戦のダメージが残っていることも計算しての挑戦だったようだ。
実際「最初のサッカーボールキックで痛みがきた」という山下は、ベーダの徹底した足攻めに大苦戦を強いられてしまう。また、そのベーシックでクラシカルな攻防がタイトルマッチにふさわしい雰囲気を醸し出してもいた。
予想以上の健闘を見せたベーダだったが、山下はパワフルな攻撃を随所に見せ、最後は強烈なジャーマン・スープレックスからたたみかけて必殺技クラッシュ・ラビットヒート(ランニングキック)でフィニッシュ。王座奪還から3日後に初防衛を果たした。
厳しい連戦をクリアしたことに加え、初となる外国人相手の防衛にも自信を深めたという山下。「初代王者の時は責任を感じすぎたけど、今回はいい意味で楽しみたい」と語っており、これから新たな境地で王者像を作っていくはずだ。
文・橋本宗洋
Photo:(C)DDTプロレスリング