(タッグ王座戦が決まったが「私たちが挑戦するだなんてとんでもない」とアズサ)
東京女子プロレスの練馬coconeriホール大会(2月3日)で、東京プリンセスタッグ選手権試合が行なわれることが決定した。王者チーム・みらクりあんず(坂崎ユカ&中島翔子)は3度目の防衛戦。チャレンジャーは沙希様とアズサ・クリスティのNEO美威獅鬼軍だ。
1月4日の後楽園大会で、坂崎&中島が2度目の防衛に成功したところでNEO美威獅鬼軍が登場。沙希様がトレードマークである薔薇を投げつけて対戦要求しており、これが通った形だ。
実際、沙希様か滝川あずさを連れ去り、洗脳(?)してアズサが誕生してからといもの、2人のタッグは全勝。アズサも以前とは見違えるほど堂々とした試合ぶりを見せている。現在の東京女子プロレスで最もタッグ王座挑戦にふさわしいと言えるだろう。
(坂崎&中島は東京女子プロレス屈指の実力派タッグ)
ただし、これは単なる「タイトル挑戦」ではないようだ。沙希様によれば「挑戦というのは下の者が上の者に挑むこと。あなたたち(王者組)はベルトを持っていても格下なのよ。私たちに挑戦させてあげる」。沙希様にとっては、チャンピオンベルトすら目的ではない。高貴な身分だというだけに、闘うまでもなく「ほしいものは何でも買う」主義なのだ。またアズサは「私たちはベルトなんかなくても、みなさまとは比較対象にならないくらい強く、美しいのです」。
「でも結局ベルトがほしいんでしょ?」というチャンピオンチームは、東京女子プロレスにおいて初期から組んできた名コンビ。坂崎の空中殺法、中島のグラウンド技、連携と力量が際立つ。
中島はかつて沙希様に勝ったことで飛躍のきっかけを掴んでおり、その意味では因縁も。沙希様が勝った場合にベルトをどう扱うのかも含め、極めて予測困難なタイトルマッチになりそうだ。カギを握るのは「私にとって神様とは沙希様でございます」と心酔するアズサの闘いぶりか。
文・橋本宗洋
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