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 「資本主義の崩壊」「人工衛星落下」「第三次世界大戦勃発」…今年も1年の社会情勢について、様々な予測が出ている。こうした"予言"に不安を覚え、占い師に相談する人まで出てきているという。

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 東京・六本木ヒルズで今月6日~8日に開かれた「占いフェス」。3回目を迎えたイベントには総勢300人の占い師が集結。単に占いをするだけではなく、運気を上げるために空高くジャンプして写真を撮る「開運アトラクション」や、"愛と金運のローストビーフ"を挟んだワッフルなどのグルメまで、まさに心と体で占いを満喫でき、約5万人もの来場者数を記録した。

 今や一兆円産業とも言われる占いは、現代的な要素を取り込んで進化を続けている。

■短時間でスマートに楽しめるよう、iPadを導入

 「今年一年の出会いを占ってもらった」「仕事運を占ってもらった」「恋愛運、一番は」「恋愛と仕事について占ってもらった」と、参加者たち。タロットカードで占ってもらっていた相談者の20代女性。彼女の悩みは「恋愛と仕事」だ。占い師はカードを次々に並べていき、そこから一枚を選ぶ。「そのカードはどんなカードかといったときに、勝利と成功というカード。これが強く出てきたということは、やっぱり今後のお仕事においてかなりいいイメージが出てきている」とアドバイスしていた。

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 イベントでは短時間でスマートに占いを楽しめるよう、事前に登録した名前、性別、生年月日、出身地などの情報を占い師側がiPadで読み取り、それを基に鑑定する試みも行われていた。相談時間は約5分で、相談料は占い師一人につき500円と、気軽に楽しめるような価格も設定されている。

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 占いフェスを開催した株式会社ザッパラスの広報・石原郁子さんは、イベント化した理由について「占いを一つのエンターテインメントにしたいなと思っている。悩んでいる人とか、女の子のためのものっていう印象が強いと思うが、占いは誰でも楽しめる、すごく身近なもの」と説明する。

■数十万円を費やすアイドル

 一方、占いにハマりすぎてしまった人もいる。

 元日に赤坂ブリッツでワンマンライブを開催するなど、急成長中のアイドル・ぴゅあ娘リローデッドのかいぬまみくさんは、これまで占いに数十万円を費やしてきた。

 4人の家族と実家で暮らすかいぬまさん。着ている服も占い頼みで、「赤がラッキーカラーだったので赤の服」。机の上には"スピリチュアルの神様"江原啓之氏の本が置かれていが、実は本の持ち主は母親。家族全員が占い好きなのだ。母親は「北が裏鬼門なのでそこに白い物を置く。カーテンも白、玄関には白い靴箱を置いている」と話す。

 昼食を食べに入ったレストランも占いによって選ぶ。「今日のラッキーフードがアスパラガスだったのでアスパラを食べに来た」。ドリンクはもちろん、ラッキーカラー"赤"のジュースだ。

 取材の最中も、スマホで占いをチェックする。選んだ占い師とチャット形式でやりとりをするアプリで料金は10分間で約1000円だという。

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 ここまで占いにハマってしまったのには理由がある。高校時代、友人が突然音信不通になった際、たまたま訪れたタロット占いの店で「2、3日で帰ってくるから心配しなくていい」と言われ、2日後、本当にその友達から連絡が来たのだという。

 いまもアイドル活動の合間を縫って、占い師の元に足を運ぶ。「ステージ上での存在感とか、ファンの人を増やすためにはどういう風にしたらいいのかなって」という質問に、占い師は「もう少し自分を出していい。相手が考えたことに合わせて自分を見せているのであまり冒険できなかったところがあると思う。ここちょっとまずいかなって思ってももう一歩出した方が良いみたい」と回答した。

 「悩んじゃったりしたときに占いの先生に聞くと、こうした方が良いよとか、そんなに考え込むことじゃないよって言ってくれる。占いでポジティブになれることが多いので、幸せになれていると思う」と話す。たとえ数十万円をつぎこんだとしても、彼女にとっては大切なものなのだ。

■2018年は「40、50代が注目される年」「大きな変化が起こる」

 信ぴょう性の問題から、占いには懐疑的な声がつきまとう。人生相談やスピリチュアル的なものとの違いも曖昧だ。

 人気占い師・ゲッターズ飯田の一番弟子のぷりあでぃす玲奈氏は「私の占いは統計学。『霊が見えます』というようなスピリチュアルとは別のもの。星座占いも12分割でしかないと言ってしまえばそうだが、飯田流の占いには色々な占いを混ぜて、さらに細かく見ていく」と説明。

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 神道の家系に生まれ、陰陽師でもあった親族から教わった魔除けの仕方もマスターしているという"ラスト陰陽師"の橋本京明氏は「もちろん最初に気になるのは自分自身。最低でも月に一度は自分の運勢をみる。悪い結果が出た場合は、自分にあった対処をしていく」と話す。

 2018年を2人に占ってもらった。ぷりあでぃす氏は「長く努力を積み重ねてきた人や大人が注目される年。40、50代の人がようやく活躍でき、大人の人が持つべきもの、本格派のものが流行る年になる。後は裏方の人が注目されやすいので、作家やディレクターが芸人さんとかよりも出てくることになる」として、「40、50代の人が注目される年」だとコメントした。

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 橋本氏は「大きな変化が起こる年になる」。「陰陽五行説によれば、今年は『平地木星』の「戊戌」。根底で変化を繰り返し、気づいた時には大きな変化をするいということ。悪いことが起これば極端に悪く、良いことが起これば極端に良い方にいく。大きな地震や噴火も表す」と話していた。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)


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