アニメ『それいけ!アンパンマン』のドキンちゃん役や、『ドラゴンボール』シリーズのブルマ役などで知られ、昨年11月16日に亡くなった声優・鶴ひろみさんの「送る会」が13日に開かれた。参加した声優の戸田恵子さんらが自身のブログやTwitterで思いをつづった。
![戸田恵子、ドキンちゃん役の声優・鶴ひろみさんに「またね」 声優仲間らお別れの会で涙](https://times-abema.ismcdn.jp/mwimgs/d/7/724w/img_d714764f7786769fc1ad6029384f480574752.jpg)
(※画像は戸田恵子さんのオフィシャルブログより/スクリーンショット)
『それいけ!アンパンマン』でアンパンマン役を演じた声優で女優の戸田恵子さんは、自身のブログで「今日は鶴ひろみさんを送る会がありました。鶴さんの大好きなゴルフ日和。献花の時間まで参列出来ました。祭壇は、鶴さんの大好きな紫色の花で埋め尽くされ、飾られた鶴さんの遺影を眺めながら、嘘みたい、お芝居みたいだなあと思ってました。お芝居だったら良いのになあ…」と無念をつづった。
戸田さんは続けて「アンパンマンからは、ドキンちゃんの盟友ばいきんまんの中尾さんが代表してスピーチしてくださいました。涙ながらにありったけの声で『ドキンちゃん!バイバイキーン!』って」と、ばいきんまん演じる中尾隆聖さんが行ったスピーチの様子を報告。「献花して。サヨナラは言ってこなかった。またねと、小さく手を振ってきました」と、献花時の思いをつづった。
日々、声優や女優として活躍している戸田さん。「昨夜は六本木のステージで楽しかった。今朝は全く悲しかった。泣いた後の稽古は、一日しんどかった。毎日が目まぐるしい。時は待ってくれないですね」と思いを告白。それでも「容赦ない!稽古はしなくては!今日もげんこつで涙ふいて。気合い入れて!寝不足もあってか帰宅したら、久々のソファー落ち。ちょっと疲れてますね。風邪ひかないようにしなきゃです。葛藤湯飲んで寝ます」と気合を入れた。
![戸田恵子、ドキンちゃん役の声優・鶴ひろみさんに「またね」 声優仲間らお別れの会で涙](https://times-abema.ismcdn.jp/mwimgs/8/9/724w/img_897739ba4398830c39155802c61654f5138713.jpg)
(※画像は平野綾さんオフィシャルブログより/スクリーンショット)
TVアニメ『それいけ!アンパンマン』でコキンちゃん役を務めた声優の平野綾さんは、自身のブログで「本日青山葬儀場で行われた、鶴ひろみさんを送る会に参列してきました。年末のアンパンマンファミリーで行われた偲ぶ会の時もそうだったのですが、お伺いできないかもと思っていたらNY行きがなくなって参加できることになり…。今回も昨夜舞台のお稽古がなくなったと連絡を受け急遽お伺いできることに。呼んでくれているのかなあ。そうだったら嬉しいなあと思っています」と、参加が難しいと思っていた、鶴さんを偲ぶ会やお別れの会に参加できることなり、その偶然に思いを巡らせた。
お別れ会の様子については「先輩方がマスコミの皆さんへ向けてコメントされています通り想いのこもった素敵なお別れ会になりました」とお別れ会の様子をつづった平野さん。「祭壇にはUFOに乗ったドキンおねえちゃんとブルマのパネルが!飾ってある風船はドラゴンボール。流れている曲もドラゴンボールとアンパンマン。代表作のパネルや舞台のチラシ、みんなとの写真がたくさん飾られていました!」と、会場には鶴ひろみさんへの愛が詰まっていたという。「大好きだったゴルフのクラブもドキンちゃんのカバーがしてありました。お食事も可愛くて…!鶴さんと鶴さんのキャラクターへの愛でいっぱいでした。とってもあったかかった」と、写真を添えて振り返った。
![戸田恵子、ドキンちゃん役の声優・鶴ひろみさんに「またね」 声優仲間らお別れの会で涙](https://times-abema.ismcdn.jp/mwimgs/7/0/724w/img_701d82e458b52a4cf1a24c64862ca77d90515.jpg)
(※画像は平野綾さんのオフィシャルブログより/スクリーンショット)
![戸田恵子、ドキンちゃん役の声優・鶴ひろみさんに「またね」 声優仲間らお別れの会で涙](https://times-abema.ismcdn.jp/mwimgs/a/4/724w/img_a4ad7d6049136807624f6828897dd54e59178.jpg)
(※画像は平野綾さんのオフィシャルブログより/スクリーンショット)
平野さんは「野沢雅子さんの『ドラゴンボールは願いを叶えてくれるけど、今回ばかりは…』というお言葉に、ドラゴンボールの現場の思い出が蘇って泣くのを必死で我慢したのですが、中尾隆聖さんの涙を堪えた『バイバイキン』に涙が止まらなくなってしまいました…」と、戸田さんと同じく、中尾隆聖さん演じるばいきんまんの台詞に涙を流したことを告白。「いっぱい泣いて、いっぱい笑って、ちゃんと鶴さんを送り出せたと思います。この会を開いてくださった先輩方、事務所のみなさん、何よりご家族のみなさんに感謝です」と感謝の思いをつづった。
平野さんはブログの最後に「不安になった時は、鶴さんに『あやは堂々と好きなようにやればいいの』と言っていただいたことを思い出し、鶴さんの分まで頑張っていきます。寂しいけれど、また会える時まで、バイバイキンです」と鶴さんからもらった言葉に触れ、お別れの言葉をつづった。
みんな、おはよう!
— 古谷 徹 Toru Furuya (@torushome) January 13, 2018
今日は鶴ひろみさんを『送る会』
抜けるような青空とピリッとした空気、彼女に相応しい冬晴れだなぁ、、、辛いけど、もう事実を受け止めなければならないかな。
お別れの会に参加した声優仲間たちもそれぞれのTwitterで鶴さんについて触れ、『ドラゴンボール』シリーズでヤムチャ役を務めた声優の古谷徹さんは「今日は鶴ひろみさんを『送る会』抜けるような青空とピリッとした空気、彼女にふさわしい冬晴れだなあ、、、辛いけど、もう事実を受け止めなければならないかな」とコメント。鶴さんにふさわしい天気になったこと、鶴さんがいないという事実について胸の内を吐露した。
「鶴ひろみを送る会」に出席のため青山葬儀所へ。普段なかなかお会い出来ない方とも、たくさんお会い出来た。鶴ちゃんのお引き合わせか。野島昭生さん、古谷徹ちゃんとも。いつでもどこでもSLAPのメンバーと会えるのは嬉しい。鶴ちゃんの遺影に悲しみも新た、やはり、、、ボロ泣きが止まらん。 pic.twitter.com/pKeF0q7gdh
— 古川登志夫(声優) (@TOSHIO_FURUKAWA) January 13, 2018
『ドラゴンボール』シリーズでブルー将軍役やピッコロ役を務めた古川登志夫さんは「『鶴ひろみを送る会』に出席のため青山葬儀所へ。普段なかなかお会い出来ない方とも、たくさんお会い出来た。鶴ちゃんのお引き合わせか。野島昭生さん、古谷徹ちゃんとも。いつでもどこでもSLAPのメンバーと会えるのは嬉しい。鶴ちゃんの遺影に悲しみも新た、やはり、、、ボロ泣きが止まらん」と思いを告白。仲間と会えたうれしさをつづったが、鶴さんの遺影に涙が止まらない気持ちをつづった。
鶴ひろみさんのお別れ会に出席。中学生の時にアニメ「みゆき」の現場でご一緒したきりでした…その後も第一線でご活躍されている姿を視聴者として見続けていたし、あんなに魅力的な声は唯一無二だと思います。心よりお悔やみ申し上げます。#鶴ひろみお別れ会 pic.twitter.com/btchknUavd
— 荻野目洋子 (@oginome_info) January 13, 2018
中学3年生当時にTVアニメ『みゆき』で鶴さんと共演した荻野目洋子さんも鶴ひろみさんのお別れ会に出席。「中学生の時にアニメ『みゆき』の現場でご一緒したきりでした…その後も第一線でご活躍されている姿を視聴者として見続けていたし、あんなに魅力的な声は唯一無二だと思います」と、共演以降も視聴者として活躍を見続けていたことを告白。「心よりお悔やみ申し上げます」と鶴さんを偲んだ。
荻野目洋子さんは自身のブログでも鶴ひろみさんについて触れており、「私はオーディションでたまたま受かり、当時住んでいた千葉から授業終わりですぐ電車に乗り、毎週月曜日に仕事場に通っていました。アマチュアとしていきなり大ベテランの声優さんに囲まれての現場は萎縮の連続…人見知りもあったし、自分の殻を破る勇気も無かった」と当時を思い返した。「全ては現場で覚えていくしかありませんでした。終わったら制服の私だけ千葉へとんぼ返りなので、打ち解けるタイミングさえないまま、一年が終わった気がします」と、当時中学生だった荻野目洋子さんは、打ち解けるタイミングを見つけ出せずに過ごしてしまったという。
続けて荻野目さんは「思い返せば、一人一人が自分の仕事に徹している、優しく温かい仕事場でした。歌手デビューの前に、このような職場体験が出来たことは、私にとって大変重要なことでした。いっぱい恥ずかしい思いを重ねて、大人への階段を昇ったのだと思います。もし再会する場があったとしたら、お酒でも飲みながら『あの頃ホントに無口だったねー!!』なんて笑い飛ばせたのではないかな、と思います。それが出来なかったのが唯一、悔やまれます」と悔いをつづった。
さらに、荻野目さんは鶴さんがテニスを好きだったことをお別れの会で知ったといい「一緒に試合観戦したかったです…どうか、安らかにお休みください。有難うございました」と、後悔をにじませながらも鶴さんに別れを告げた。