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(1月14日の新木場大会 決勝進出を決めて石川と向かい合ったHARASHIMAは「僕は今日より明日、明日より明後日が全盛期」)

1月5日からスタートしたDDTのシングルリーグ戦「D王GP」が、いよいよ決勝戦を迎える。A・Bそれそれのブロックを勝ち上がり、1月28日の後楽園ホール大会で対戦するのはHARASHIMAと石川修司。どちらも豊富なキャリアを持つ選手だ。

KO-D無差別級王者の竹下幸之介を筆頭に、若い選手の活躍も目立つDDTだが、このリーグ戦ではベテラン勢、HARASHIMAが言うところの「DDTお兄さん世代」が意地を見せた。

HARASHIMAは昨年3月、竹下に敗れ王座陥落。しかし長きにわたりDDTを牽引してきた実績があり、“絶対的エース”とも呼ばれている。王座は明け渡したものの衰えたつもりはまったくないHARASHIMAは「自分にだって未来はある」と何度も主張してきた。

対する“大巨人”石川は、DDT出身で現在はフリー。DDTのユニット、DAMNATIONに所属しつつ、大日本プロレス全日本プロレスでも活躍している。特に昨年は全日本でチャンピオン・カーニバル制覇、三冠ヘビー級王座獲得、諏訪魔との暴走大巨人タッグで世界最強タッグ決定リーグ戦に優勝すると、世界タッグ王座戴冠も果たした。プロレス大賞のベストタッグ賞も受賞しており、42歳にして今まさに絶好調の選手だと言っていい。曰く「俺は今が全盛期」。

つまりこの決勝戦は、DDTの内部で踏ん張ってきたHARASHIMAと、外のリングで株を大きく上げた石川の激突という意味合いがある。

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(25日の会見では、DDTの中を支えてきたHARASHIMAと外で活躍した石川が対照的なコメント)

「プロレス界に今(存在が)響いているのは僕のほう。僕が取ったほうがD王GPにハクかつく」とは記者会見での石川のコメント。KO-D無差別級のベルトについても「僕が巻くほうがプロレス界に届くし、価値が上がる」と言う。

逆にHARASHIMAは「これはDDTのGPなので。僕にはずっとDDTでやってきたという自信がある」と語り、だからこそ「第1回は自分が優勝したい」と決意をあらわにした。

優勝して3.25両国国技館大会での竹下への王座挑戦が決まれば、HARASHIMAにとってはリベンジと王座奪還のチャンス。石川は一昨年夏の両国で竹下からベルトを奪った実績があり、竹下vs石川は竹下にとっての正念場になる。

その一昨年、石川に勝ってベルトを巻いたのがHARASHIMAというのも因縁深い。しかし石川はそこから全日本でブレイクを果たしている。HARASHIMA復権か、あるいは絶好調の石川がフリーとしてDDTを制圧するか。石川が全盛期なら、HARASHIMAは「僕は明日、明後日に全盛期がくる」と負けず嫌いぶりを発揮。この決勝戦、HARASHIMAが石川の巨体とパワーにどう対抗するかに加え。意地の張り合いも大きなポイントになりそうだ。

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