メインで-70kg王者ジョーダン・ピケオーが圧巻のKO防衛を果たした1.27Krush後楽園大会では、セミファイナルでも-70kgの試合が行なわれている。同階級の元王者である中島弘貴と新鋭・神保克哉の対戦だ。
中島は昨年のK-1スーパー・ウェルター級王座決定トーナメントでチンギス・アラゾフに敗れており、今回が再起戦。対する神保も昨年10月に敗れて以来の試合となる。
格上の相手に「オヤジ狩り」を宣言した神保だったが、先にペースを握ったのは中島。前半、コツコツとローキックを当ててダメージを与えていく。しかしポイントを奪ったかどうかは分からない微妙な差だ。
対する神保は最終3ラウンドになってパンチの回転数をアップし、攻勢に。接戦ではあったが、この最後の攻撃が功を奏し、神保が判定3-0で勝利を収めている。
神保にとって、元王者に勝ったという勲章は大きい。ここからトップ戦線で活躍できるかに期待がかかる。階級全体を見れば王者ピケオーが図抜けており、日本人の挑戦権争いは神保の勝利で混沌としてきた。ここから誰が抜け出すのかに注目だ。