DDTで初開催となるリーグ戦「D王GP」の決勝戦が、1月28日の後楽園ホール大会で行なわれた。

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(石川はランニング・ニーリフトなどパワフルな攻撃を休みなく繰り出していった)

Aブロックから勝ち上がったのはHARASHIMA。KO-D無差別級の前王者で、DDTを長く牽引してきた“DDTの長男”的存在だ。対するBブロックトップは石川修司。DDT系のユニオンプロレス解散後、フリーとなり全日本プロレスで三冠ヘビー級王座を獲得するなど大活躍してきた。

初期からのDDTを知るベテラン同士、しかし現在の立ち位置が大きく違う選手による対戦は“進撃の大巨人”石川が195cm、130kgの巨体を活かした闘いで主導権を握っていく。大日本プロレスでデスマッチ王座を獲得したこともあるだけに、場外でのフットスタンプなどラフ攻撃も。そのサイズとパワーのためか、試合中にリングの一部が破壊されてしまった模様。しばらくはロープが弛んだ状態で試合が続くことに。

HARASHIMAは得意のボディ攻撃に加え、エプロンから場外へのダイビング式蒼魔刀、顔面蹴りの連発などハードな攻撃を見せる。それでも石川の勢いは止まらず。必殺技であるスプラッシュ・マウンテンをカウント2で返される場面もあったが、最後は奥の手とも言えるジャイアントスラムで石川が優勝を決めた。

これまで、石川が獲得してきた勲章は輝かしいとしか言いようがない。以下に列記してみよう。

DDT=KO-D無差別級、KO-Dタッグ、EXTREME級、KING OF DDTトーナメント優勝

大日本プロレス=デスマッチヘビー級、ストロングヘビー級、BJW認定タッグ王座、一騎当千優勝

全日本プロレス=チャンピオン・カーニバル優勝、三冠ヘビー級、世界最強タッグ決定リーグ戦優勝、世界タッグ王座

プロレス大賞・最優秀タッグ

この経歴に「D王GP優勝」も加わったことになる。石川はまさに、現在のマット界を代表する選手と言っていいだろう。

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(両国での対戦が決定した王者・竹下とD王GP優勝者・石川)

そして石川は、この優勝によってDDTの3.25両国国技館大会のメインで竹下幸之介と対戦することが決定。もちろんKO-D無差別級選手権だ。一昨年の両国大会でも竹下に勝って戴冠している石川は、それ以降さらにキャリアアップしているだけに「そのベルトは俺が巻いたほうがもっと輝く」と堂々のベルト奪取宣言をしてみせた。

一方、ここまでV10を達成しているチャンピオンは、石川の実力を認めながらも「意地だけで防衛します。もう一度、両国でこのリングを破壊しましょう!」と意気込みを語った。

団体の枠を超えて進撃を続ける石川を、竹下は止めることができるのか。3.25両国は若い王者にとってキャリア最大の試練となる。

写真:(C)DDTプロレスリング

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