2月4日、パンクラスが今年最初の大会を開催する。場所は今年から新たなメイン会場となる新木場のスタジオコースト。ライブ会場として名高いスタジオコーストにケージを設置してのバトルは新鮮だ。
この大会ではタイトルマッチも組まれており、仙三が持つフライ級キング・オブ・パンクラス王座に若松佑弥が挑戦する。
ランキング1位の若松は、現在のパンクラスで最も勢いがある選手の1人と言っていいだろう。一昨年に若手の登竜門ネオブラッド・トーナメントを制すと、その後も連勝。しかもその間、判定は1試合のみでKOの山を築いてきた。
それだけに、今回の王座挑戦にも自信を隠さない。「国内トップのストライカーだと証明したい」「当たれば倒せる。全部の攻撃に自信があります」とコメント。もちろん今回もKOを狙う。所属するTRIBE TOKYO MMAは、かつてPRIDEやDEEPで活躍した長南亮のジム。師匠のキャッチフレーズにあやかり、若松は“リトルピラニア”とも呼ばれている。
そんな若松を迎え撃つ王者・仙三はテクニカルなパンチが持ち味。ベテランのマモルからベルトを奪っており、的確なジャブや試合運びが光る。本人は「そうするつもりじゃないんですけど」と言うが、長期戦で安定した力を出せるのも強みだろう。
最強のチャレンジャーとの対戦と言える今回の防衛戦だが「普通にやれば勝てる」と仙三。23歳の若松に対して自分は35歳だが「衰えは感じていない」とも。
若さと勢いのある若松がピラニアの如く王者を喰うか。あるいは仙三がテクニックで翻弄するか。新会場での最初のメインらしい好カードだ。