中華にちなみ「中中(チョンチョン)」「華華(ホワホワ)」と名付けられたサルの赤ちゃん2匹。クローン技術によって作り出された、元の個体と全く同じ遺伝子を持つサルだ。
 クローンのサルを作ったのは中国科学院の研究チームで、アメリカの科学誌「セル」に発表した。蒲慕明所長は「クローン人間が目的ではない。クローンのサルを通じて人間の健康、医療に役立てるため」とコメントしている。
 元となる遺伝情報は、カニクイザルの胎児の体細胞から取り出したもの。クローン技術には体細胞クローンと受精卵クローンがあるが、体細胞による移植のクローンは霊長類では初めてとなる。