(試合後に『豆腐プロレス』リアル興行出場のAKB48・込山榛香を挑発した伊藤)
口を開けば波紋を巻き起こすとも言われる“クビドル”伊藤麻希に加速がついてしまっている。
2月3日、東京女子プロレスの練馬Coconeriホール大会でのこと。伊藤はKカップレスラー・のの子卒業試合の対戦相手を務め、頭突きとKカップのぶつかり合いで強烈なインパクトを残した。敗れはしたが、またも“伊藤おそるべし”を印象づける試合だったと言えるだろう。
(のの子との試合はインパクト絶大なものに)
試合後、伊藤は「のの子さんのこれからの活躍はツイッターでも見れるけど、私は見ない。ヤフーニュースで見る」とコメント。今後も話題性で競い合っていこうというエールだ。炎上上等、話題になってこそ。伊藤のそんなスタンスに共鳴しつつ、あまりの暴れっぷりに「嫉妬してる」ため、のの子はラストマッチの相手に伊藤を指名したのだ。伊藤もその思いを受け止めた。
ここでコメントを終えればいい雰囲気なのだが、伊藤は「もう一個いい?」とコメントを続行した。話題はやはり『豆腐プロレス』だ。
AKB48グループがプロレスラーに扮するドラマ『豆腐プロレス』のリアル興行に向けた取材会で、込山榛香が他団体との対戦も受けると発言。それが記事になると伊藤はさっそく噛み付き、ツイッターで参戦要求している。
だが「今のところ連絡がない」という伊藤は、込山への怒りをぶちまけ始めた。
「自分から挑戦受け付けるって言っておいて、それはないんじゃないか? 発言に責任持とうぜ、プロレスラーなら。伊藤はアイドルじゃなくプロレスラーとして見てるから。自分の言葉に責任持とうぜ込山よ、なあ」
取材陣の前でこう言えば当然、記事になる。AKBファンからは嫌われる可能性が大きいし、話題になるのがプラスなのかマイナスなのか分からないが、とにかく伊藤は言いたいことを言わないと気が済まない。
「芸能界的にケンカを売ったから干されたとかどうでもいいんだよ。伊藤はプロレスで生きていく。その覚悟できてるから。干したければ干せ! 伊藤はいくらでもケンカを売り続ける」
そもそも『豆腐プロレス』はドラマであり、リアル興行もメンバーがドラマ上のレスラー役として登場するもの。試合をするが本職ではない、だが偽物というには面白すぎる、そんな曖昧さ、ファンタジー性も魅力だ。それが分かっていて、伊藤はあえて踏み込んできたのではないか。
伊藤は『豆腐プロレス』のドラマ開始時に「アイドルがプロレスやるのに挨拶がない!」と松井珠理奈を挑発したことがある。取材会での込山への他団体からの挑戦を受けるかどうかという質問は、伊藤の発言があってのものだろう。ということは、込山はうっかり伊藤の土俵に上がってしまったということにもなるのか。
これが売名行為かと言われれば、もちろんそうだ。伊藤自身、話題になりたいだけだと明言してもいる。ただ、ここまで腹をくくった挑発ができる選手もそうはいない。卒業試合の相手に指名してくれたのの子がそうだったように、伊藤も誰に何を言われようが、自分のやり方を貫いている。
文・橋本宗洋
(C)DDTプロレスリング
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