(会見にて。腕にオイルを塗りこむのも忘れていない才木)
1月4日の東京女子プロレス後楽園ホール以来となる、“筋肉アイドル”才木玲佳のプロレス復帰戦が決まった。舞台は同団体が2月18日に開催する新木場1st RING大会。才木は坂崎ユカと組み、伊藤リスペクト軍団(伊藤麻希&瑞希)と対戦する。
昨年8月の後楽園大会でTOKYOプリンセス・オブ・プリンセス王座を獲得、防衛を重ねてきたが、1.4決戦で初代王者の山下実優にベルトを奪われた才木。2月6日の記者会見では、復帰への意気込みをインテリタレントらしく「疾風に勁草を知る」と表現した。これは「強い風が吹いてこそ、それに負けない強い草を見分けられる」という意味。
才木も「試練、困難にぶち当たってベルトを失ったけど、ここで終わる才木玲佳じゃない。ベルトがなくても今まで以上に輝きたい」という。
1ヶ月半、試合から遠ざかっており「とにかく試合がしたい」とも。伊藤リスペクト軍団は昨年のタッグトーナメントで負けた相手であり、出直しにふさわしいと考えているようだ。ちなみに伊藤リスペクト軍団もアイドルとしてCDを発売しているが、その点については「プロレスラーとしては意識しない」とのこと。
超満員が続き、好調の東京女子プロレスについて「私がいなくても動いているという寂しさはありました」と才木。しかし復帰した以上は「存在感を示していきたい」。フリーではあるが東京女子に欠かせない選手となっているだけに、才木の戦線復帰は団体としても大きい。もちろん、シングル、タッグ問わずタイトル戦線にも影響があるはずだ。
東京女子のリングに上がり、ベルトを巻き、そして敗戦からの復帰という流れを経て、才木はプロレスをすることが楽しくなっているという。
「チャンピオンとしてリングに立っていた時とはまた違う自信というか、プロレスへの愛を出していきたいです」
テレビでは東大受験企画などもあり多忙な中、できる限りの練習はしてきたからコンディションにも不安はない。試合から離れていた期間がプロレス愛を募らせ、才木をさらに成長させているのではないか。
文・橋本宗洋