“野良犬”の異名でカリスマ的な人気を博した元キックボクサーの小林さとし(小林聡)。現役時代には、軽量級ムエタイ王者だったテーパリット・シットクヴォンイムをKOで破り、日本人で「ムエタイ越え」を成し遂げた選手の1人だ。
現在は大会プロデューサーとして活躍の場を広げる小林に、自身で立ち上げた大会「野良犬祭」や2月12日「KNOCK OUT」で現役ムエタイ王者との対戦を控える”神童”那須川天心について聞いた。
小林は昨年10月、自身がプロデュースする型破りな立ち技格闘技の祭典「野良犬祭」を立ち上げた。はやくも3月31日には新宿FACEで第2弾となる「野良犬祭2」の開催も決定している。
「他のキックボクシング大会と同じことをやっても面白くないということで、あえて他では見られない型破りな技格闘技の祭典を立ち上げました。3月に開催される大会ではムエタイVS合気道のマッチを実現させました。打撃ありになるのか、崩しと関節技の掛け合いだけになるのか、ルールは交渉中ですが、いずれにせよ武術系の人はなかなか試合に出たがらないなか、異種格闘技戦が組めただけでも前代未聞でしょう。今から試合が楽しみですよ」
「野良犬祭2」では、小林本人もプロレスラー日高郁人(ZERO1)とタッグを組んでエキシビジョンマッチに臨むほか、メインカードではキック界の大ベテラン藤原あらしがタイのポンチャンと対戦するなど、様々な立ち技格闘技の試合が予定されている。
そんな、引退後もプロデューサーとして日本のキックボクシングを盛り上げようとする小林に、”キック界の神童”那須川天心についての印象を聞いてみた。
「あんなローリングソバットでムエタイ現役王者をKOする日本人初めて見ましたよ。みんなバックスピンキックって言うけど、あれはどう見てもローリングソバットでしょ(笑)」
最後に、2月12日のKNOCK OUTを控えた那須川に向けてこんなエールを送った。
「本場タイは競技人口も練習量も日本とは全く違いますし、僕がムエタイ王者とやったときの感想は戦うロボットでしたよ。でも相手も人間。那須川選手は今ノリに乗ってますから、恐れずに挑めば勝算は十分ありますよ」
■野良犬祭2 開催概要
日時:2018年3月31日(土)試合開始18時30分(開場17時30分)
※17時45分よりアマチュアマッチ
会場:新宿FACE
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