(昨年優勝のイサミ(左)もトロフィーの大きさにあらためて驚愕。今年は宇藤と組んでの参戦だ)
団体コンセプトが“男子校の運動部”“少年マンガの世界観”と言われるプロレスリングBASARAが活気づいている。
DDTグループのブランドであるBASARA。旗揚げ以降、DDT本隊とは一線を引き、不定期で単発の選手参戦が行なわれる程度だった。だが今回、DDTのKO-D6人タッグ王者である酒呑童子(KUDO&坂口征夫&高梨将弘)の挑発を受けて関根龍一、中津良太、阿部史典が2.25DDT後楽園ホール大会に乗り込むことに。BASARAにDDTのベルトが移動する可能性が出てきた。
団体コンセプトが“男子校の運動部”“少年マンガの世界観”と言われるプロレスリングBASARAが活気づいている。
DDTグループのブランドであるBASARA。旗揚げ以降、DDT本隊とは一線を引き、不定期で単発の選手参戦が行なわれる程度だった。だが今回、DDTのKO-D6人タッグ王者である酒呑童子(KUDO&坂口征夫&高梨将弘)の挑発を受けて関根龍一、中津良太、阿部史典が2.25DDT後楽園ホール大会に乗り込むことに。BASARAにDDTのベルトが移動する可能性が出てきた。
また大日本プロレスでは、塚本拓海が竹田誠志とタッグ王座を奪取。加えて今年からBASARA所属になった阿部史典のジュニア王座挑戦も決定。関根龍一はデスマッチヘビー級タイトルに挑戦する。
他団体での動きが目立つ中、BASARAの興行ではIRON FISTタッグトーナメントが2度目の開催。2月11日の王子ベースメント・モンスター大会で1回戦、2月19日の新木場1st RING大会で準決勝・決勝が争われる。
タイトル通り、拳をかたどった巨大な優勝トロフィーがトレードマークになっているこのトーナメント。組み合わせ発表会見ではテーブルにドカンとトロフィーが置かれ「やりづらい!」との声も。今回は異色タッグ、越境タッグが多いのもポイントだ。
(とにかく個性派ばかりが揃ったトーナメント記者会見)
〈1回戦カード〉
木高イサミ&宇藤純久vsベストストレッチマンV3&ツトム・オースギ
FUMA&SAGATvs中野貴人&瀧澤晃頼
トランザム★リュウイチ&久保佑允vs原学&阿部史典
塚本拓海&ヤス・ウラノvs関根龍一&中津良太
レギュラー参戦選手が多いとはいえ、全8チーム中、団体所属選手同士のタッグは2組だけ。FUMA&SAGATも、もともとは別ユニットだ。前年優勝のイサミ&塚本は、イサミが「捨てられた」。純正タッグチームとしての力では関根&中津が優勝候補に思えるが、越境タッグのケミストリーも要注意だ。
BASARA代表のイサミは、年越しプロレスでも組んだ宇藤とのタッグ「ジークジオン」で参戦。オリジナル技・アクシズ落としを狙うという。決まればリングが破壊されるというこの技、重力に魂を縛られた人間を開放するために使うとのことだが、単にイサミがアニメネタを言いたいだけの可能性も。そして対戦相手に「やってみる価値はありますぜ」と阻止されるパターンも否定できない。
関根&中津の「騎馬隊」と対戦する塚本&ウラノも要注意だ。塚本は年明け早々、大日本のリングで竹田誠志と壮絶なデスマッチを展開。そこから竹田と組み、タッグ王者となった。そんな絶好調の塚本と組むウラノはマット界屈指の頭脳派。DDTを離れ、フリーとしてBASARAで存在感を発揮しており、今回のトーナメントではBASARA自体の評価を高めたいという。
「会場の規模は小さくても、いいものをやっていけてるという感覚はある。塚本くんと2人で何かを変えていきたい。このタッグトーナメントで団体の力がはっきり見える」
フリー選手がこれだけの思い入れをもって闘うのがBASARAのリング。所属選手の他団体での活躍と、団体内の熱気がどうリンクしていくか。BASARAは躍進への足がかりとなる、重要な時期を迎えていると言えるだろう。
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