RIZIN、DEEP JEWELS、Krushなどで女子格闘技人気が高まる中、ヒジ有りのキックボクシングルールで勝負する『KNOCK OUT』でも女子エース候補が登場してきた。
これまでにもKNOCK OUTに参戦してきた小林愛三(こばやしまなぞう)はキャリア10戦6勝4分と無敗。2月12日の大田区総合体育館大会では、台湾のキル・ビーに判定勝利を収め、キャリアを11戦無敗とした。
序盤、キル・ビーの先制攻撃を食らってしまった小林。「弱点の気持ちの部分が出てしまいました」と言うが、3ラウンドからはセコンドの的確なアドバイスもあり、パンチ主体の相手に蹴りでペースを握っていく。常に先手を取ることも意識したという闘いぶりで後半は盛り返し、2-0の僅差ながら勝利をものにした。
試合後は反省を口にした小林だが「まだまだこんなもんじゃない」とも。課題の残る試合ではあったが、大崩れせずに立て直すことができた経験は糧になるだろう。
選手としての目標は倒すこと、そして「無敗でRENA選手と闘いたい」と小林。今後さらに対戦相手がレベルアップしていく中でどう成長していくか。ハードルは高いが、期待も大きい。
文・橋本宗洋