プロレスリングBASARAの名物レスラー、関根龍一が大勝負の時を迎える。

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(2.11BASARA王子大会、ヤス・ウラノ&塚本拓海を撃破しタッグトーナメント初戦突破)

現在、BASARAでは「IRON FISTタッグトーナメント」を開催中。関根は中津良太とのタッグ「騎馬隊」で初戦を突破し、準決勝・決勝が行なわれる2月19日の新木場1st RING大会に駒を進めた。

2月25日にはDDTに乗り込み、中津、阿部史典と組んでKO-D6人タッグ王様に挑戦。チャンピオンはDDTを代表するユニットの一つ、酒呑童子(KUDO&坂口征夫&高梨将弘)だ。

さらに大日本プロレスでは、3月12日の広島大会で、竹田誠志が持つデスマッチヘビー級選手権に挑む。つまり約1ヶ月の間に3団体にわたっての大チャンス到来だ。

今年1月でキャリア10年を迎えた関根の個性を一言で表現すれば“猪突猛進”。そのものズバリ、頭から相手に突進する“猪作戦”という得意技もある。フィニッシュで多用されるのは抱え込み式逆エビ固め「レッツ・コンバイン」。空手仕込みの蹴りからレッツ・コンバインへとつなげる闘いぶりはいたってシンプルだ。

坊主頭に地元・福島のイントネーションが抜けないところも含めて華麗なタイプではないのだが、それゆえ感情移入しやすいとも言える。DDTの男性客限定興行『野郎Z』でグラビアアイドルやベッド・イン(地下セクシーアイドル)を前にはしゃぎまくる姿も(男には)親近感抜群だ。

試合スタイルも生き方もマイクアピールも不器用なのは関根自身、認めるところ。言葉巧みに自己主張していくのが苦手な選手で、そういう意味では現代的なレスラーではない。実は今回のKO-D6人タッグ王座挑戦、デスマッチヘビー級王座挑戦も、王者側からの挑発があってから動いた形だった。

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(タッグパートナーの中津も今年、飛躍が期待される選手)

だからこそ、試合内容と結果でファンにアピールするしかない。竹田とのデスマッチ王座戦に向けては「不器用でも成り上がってやる!」と言い、タッグトーナメントは優勝宣言してみせた。1月にはデビュー10周年記念試合で盟友・中津との60分アイアンマンマッチ(60分闘ってフォール・ギブアップ奪取数が多い選手の勝利)という修羅場を経験してもいる。

愛すべき不器用、関根は猪突猛進でトップの壁をブチ破るか。本人の言葉通り、成り上がりをかけた闘いが続いていくことになる。

文・橋本宗洋

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