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(王座防衛直後の山下に背後から迫り、ベルトを奪い取ってアピールした黒音)

東京女子プロレスの一期生にしてエース、TOKYOプリンセス・オブ・プリンセス選手権保持者の山下実優が、同王座2度目の防衛に成功した。

初代王者でもある山下は、今年の1.4後楽園ホール大会で才木玲佳を下し、王座返り咲き。2月18日の新木場1st RING大会では、まなせゆうなとの防衛戦に臨んだ。

まなせはフリーとして東京女子に参戦、グラビアタレントとしても活動しており、先日、団体を卒業したのの子とは「超乳コンビ」を結成していた。

のの子の後押しで決まったこのタイトル戦に向けても、元タッグパートナーと“公開乳特訓”を敢行。「乳立て伏せ」や「乳打ち」といった独創的すぎるトレーニングで力をつけている。

その成果か、この日のまなせの試合ぶりは大迫力。もともとの得意技であるカカト落としなどの蹴りに加え、のの子の気持ちまで込めたような「ボインメーカー」、「オパイェ」といったバスト攻撃でも王者を苦しめていく。こうして文字にするとふざけているようで、実際に見てみると猛烈にアツい。東京女子プロレスならではの熱戦だ。

「まなせは急激に強くなっていた」と言う山下だが、自身も得意とする蹴りで真っ向から渡り合うと、ロープに詰めてバックキック、ハイキックのコンビネーションも。さらに体格で上回るまなせをアティテュード・アジャストメントで完璧に投げ、最後は必殺技クラッシュ・ラビットヒート(走りこんでの顔面蹴り)を決めた。このフィニッシュは、最近ここ一番で見せている鋭角的にヒザを打ち込む変型バージョン。大善戦したまなせを、とっておきの技で振り切った。

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(真瀬の攻撃に苦しんだ山下だが、シャープな蹴りで局面を打開していった)

苦しい試合を制し、マイクを握った山下は「限界? 自分で決めんなよ」と新たな決め台詞も披露。インタビュースペースでは「限界を感じても、そこを超えると楽しくなってくる。自分が限界を超える姿を見せたい。挑戦してみるのは楽しいよってことを伝えたいですね」と、王者としてのメッセージを語った。

貫禄を感じさせた山下に挑戦の名乗りをあげたのは、この大会でトップの一角・中島翔子から3カウントを奪った“ゾンビガール”こと黒音まほ。周囲の選手を単なる「肉」とみなし、噛み付き攻撃を多用する黒音だが、スライディング式のジャーマンやフィニッシュ技のディアボロス、ウロボロスなどからは研究熱心な技巧派の一面も垣間見える。

マイク中の山下に背後から迫り、無言でベルトを掲げて挑戦した黒音は、記者の前で口を開くと「ゾンビ侵略」を宣言。「東京女子をゾンビにして、DDTもゾンビにして、世界中をゾンビにします」と言う。

黒音の挑戦アピールを山下も受け入れ、3月10日の横浜ラジアントホール大会で王座戦が行なわれることが決定した。3月10日は、1979年に『ゾンビ』が日本初公開された記念すべき日。果たして横浜で“死者の夜明け”は訪れるのか。

文・橋本宗洋

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