映画やドラマで活躍していた俳優の大杉漣さんがきょう午前3時53分、急性心不全のため急逝した。66歳だった。午後8時半、所属事務所が公式サイトやFacebookで「葬儀は、大杉本人・家族の意向により親族のみで執り行うことになりました。これまでお世話になりました共演者、スタッフならびに関係者、応援してくださったファンの皆様におかれましては、生前のご厚誼を深謝いたしますとともに、謹んでお知らせ申し上げます」と報告した。なお、お別れの会は、詳細が決まり次第あらためてお知らせするとしている。

 大杉さんは昨日、放送中の連続ドラマ『バイプレイヤーズ』の撮影を終え、ホテルに戻り食事を取った後、自室で具合が悪くなったという。共演者のグループLINEに大杉さんから不調を訴える投稿があり、松重豊さんが付き添って最寄りの病院に行ったが、駆けつけた遠藤憲一さん、田口トモロヲさん、光石研さんに看取られ、息を引き取ったという。

 『バイプレイヤーズ』の公式ホームページには松重さんら共演者、番組プロデューサーのコメントが寄せられた。28日の第4話、3月7日の第5話(最終回)の放送については「現在検討中です」としている。

 大杉さんは1951年、徳島県小松島市生まれ。74年、劇団「転形劇場」に入団、「緊縛いけにえ」(80)で映画デビュー。日活ロマンポルノにも多数出演し、「第五回ピンクリボン賞」(84)で主演男優賞を受賞。「ソナチネ」(93)に出演して注目されて以来、北野武監督作品の常連となり、「HANA-BI」(98)では第41回ブルーリボン賞助演男優賞、第53回毎日映画コンクールの男優助演賞などを総ナメにした。

 最近ではテレビドラマでも"名脇役"として欠かせぬ存在となっていた大杉さんはブログ「大杉漣の風トラ便り」を08年7月からスタート。飼っていた愛猫の「トラ」にちなんで名づけ、身辺雑記やトラの成長ぶりをつづっていた。18日の更新が最後となった。


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