きのう午前、DMMとカドカワが配信する軍艦を女の子に擬人化したゲーム『艦隊これくしょん（通称：艦これ）』の公式Twitterアカウントが突然凍結され、理由を巡って様々な憶測が流れるなど、ネット上が一時騒然となった。
ユーザー数およそ300万人を数える人気ゲーム。自身も"艦これ"歴４年半というITジャーナリストの三上洋氏は「キャラクターがフィギュアやコスプレで人気になるなど、ある意味文化を作ってきたゲーム」と話す。
三上氏によると、アカウントが凍結された22日午前11時頃は、ゲーム内のイベントが始まったばかりのタイミングだったという。運営側は普段からゲーム内のイベントやメンテナンス情報をTwitterを使って告知していたため、ユーザーたちにとっては生命線が断たれてしまったような状況に陥ったのだという。「艦これには謎解き要素があり、ステージをクリアするためのヒントがTwitterに投稿されるのだが、凍結されたのが大きなイベントの後半戦が始まったばかりのタイミングだったので、いきなり"大本営"がなくなった！と皆が困り、大きな騒ぎになった」。
原因をめぐって、ネット上では様々な憶測が飛び交った。中にはアカウントが「エセックス級航空母艦」という単語を投稿していたため、ここに含まれる文字列がわいせつな単語として判定されてしまったのではないかいう説や、露出の多いキャラクターの画像が性的なものだとして判断されてしまったのではないかという説を唱える人もいた。
凍結から約４時間後の午後３時頃、DMMがコメントを発表。公式アカウントのアイコン画像に対し「これは自分が描いたものだ」と主張する人がTwitter社に通報したのが原因だったという。DMMによると、画像は紛れもなくオリジナルのもので、凍結解除を求めた結果、午後８時半頃には復活。一度フォロワー数はゼロになっていたものの、現在では元通りの130万人超に回復している。
Twitterアカウント凍結の問題について、三上氏は「有名人、企業、ネットサービス運営者が凍結されてしまうことが相次ぎ、去年秋くらいから問題になっていた。DMCA（デジタルコンテンツに関するアメリカの著作権法）に基づく、権利侵害を告発をする仕組みが"アンチ"によって悪用されてしまっている。艦これには熱狂的なファンがいるので、今回のイベントのスタートが遅れたことなどに対する腹いせだったのかもしれない」と指摘。「以前は事前に警告がなされていたが、最近は自動プログラムでいきなり凍結されてしまうようになった。５年も続いているゲームの公式アカウントで、フォロワーも130万人以上の規模なのだから、少し見ればわかるはず。アカウントの凍結・解除などは日本法人ではなく直接アメリカの本社が行っていることもあり、ツイッター社の体制の問題もある」と訴えた。（AbemaTV／『AbemaPrime』より）
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