現在、毎週月曜9時に放送中のドラマ『海月姫』(フジテレビ系)。東村アキコ氏原作の人気コミックを映像化し、オタク女子の恋や友情を描いた新感覚シンデレラ・コメディーだ。
本作に登場するオタク女子軍団、通称「尼~ず」は、クラゲオタク、鉄道オタク、和物オタク、枯れ専と個性的な登場人物だらけ。中でも特に目立つのは、前髪で目が隠れた、万年ジャージの三国志オタク“まやや”。演じたのは、内田理央。

雑誌『MORE』専属モデルや、グラビア、ドラマ、舞台で活躍する美貌を封印し、時には奇声を放ちユニークな動きをする“まやや”を見事に演じきっている。今回はドラマの役作りについて、自身のオタク属性について、話を聞いた。
友達に「いつもの理央だね」って言われてちょっと複雑です(笑)
――ドラマがスタートして、内田さんの“まやや”へのなりきりっぷりが話題となっていますね。
内田:原作はとても人気のある漫画ですし、私はまややと違って目も鋭くないし、声も低くないので、最初は、何で自分にオファーが来たのかって不安がありました。でもドラマを観た方から「楽しかったです!」とか「理央ちゃんだって分からなくてすごかった」など、コメントをいただいてホッとしています。
――お友達や周りの反響はいかがですか?
内田:友達には「いつもの理央で安心した」って言われました。中学の友達にも「変わってなくて良かった」って言われたり。私は最初、自分とはギャップのある役だなと思っていたのですが、周りからしたら私に近かったみたいで、複雑な気持ちです(笑)。
――ええっ、そうなんですか! ファッションモデルなどで活躍されているので、絶対に内田さんは“オシャレ人間”側だと。
内田:全然そんな事なくて、いつもずーっと家にいるんです。モデルもやらせていただいて、“オシャレ人間”の方向性に思われがちかもしれないんですけど、本来のポテンシャルは「尼~ず」に近いと思います。インスタグラムとかは、頑張ってオシャレな写真を載せていて、私に近い人たちに「頑張ってるね~」っていつもいじられています(笑)。学生時代はまさにジャージばっかり着ていましたから。
――まさか赤ではないですよね……?
内田:赤ではなく、高校時代の青のジャージを(笑)。今もオフの日はずっと家にいて時間が過ぎてくことが多いんですけど、共演中の芳根京子ちゃんと松井玲奈ちゃんはすっごくアクティブで。京子ちゃんは写真が好きで、玲奈ちゃんは電車とか美術館とか好きなものがたくさんあって、しょっちゅう色々な場所に出かけてるみたいなんです。家にいても、ゆっくりお料理したり良い時間の使い方をしていて。だから、私も今年はそうやってアクティブに過ごしていきたいなって。それが今の目標です。
真冬の空の下、半袖で撮影!「でも動きが激しいので暑いんです」
――まややってすごく動きが激しいじゃないですか。撮影は大変ではないですか?
内田:監督にリハの段階から「ぶっ飛んでください」って言われたので、思い切りやっています(笑)。まややは前髪でいつも目が隠れているので、動きで演技することがすごく大切だなと思って思い切りました。でも、目が隠れているからこそぶっ飛べるんです。今日も外で半袖での撮影だったんですけど、寒いどころか暑いくらい。今は完全にまややの動きが体にしみついている感じです。
――声の出し方も独特で。
内田:自分とは、声の質感や動きのイメージがだいぶ違うので、最初はのどあめをよくなめてました。早口で口をすぼめて話したりするので顔も筋肉痛でしたね。

――『海月姫』はこれまでアニメ化と映画化をしていますが、それをご覧になったりしましたか?
内田:今回のオファーをいただいた時に観ようと思ったのですが、監督に「イメージがかたまってしまうので観ないで」と言われて、あえて観ていません。原作の漫画は読んで、すごく面白くて。愉快なシーンが多くて笑える所も多いんですけど、自分の好きな物に対して真っ直ぐな登場人物たちがすごく魅力的で。胸にしみる言葉もすごく多いですよね。
――ドラマ後半にはまややの見せ場もありますね!
内田:実は今日がちょうどその撮影でした。普段、前髪で目が隠れているまややの目が見えて、キッと殺し屋の様な表情をするシーンを撮ってきました。普段はしない表情なので難しかったです。こうやって話が進んでいくに従って、もっと尼~ずのメンバーを好きになってくれれば嬉しいなって思っています。
『三国志』スタンプは全種類買いました(笑)
――まややは『三国志』オタクですが、内田さんはお読みになりましたか?
内田:はい! 初心者には横山版の『三国志』(横山光輝作・漫画『三国志』)が良いと言われたので、横山版を読みました。最初は、三国志って漢字や難しい言葉が多いので難しいかなと思っていたのですが、すっごく面白かったです! SNSスタンプの『三国志』も全種類買いました(笑)。
――内田さんご自身は何オタクですか?
内田:う~ん、オタクっていうほど詳しいものって無くて、好きな物はあるんですけど、全然オタクって域じゃないんです……。でも、最近は潜水艦が好きで、漫画だと『沈黙の艦隊』を読んで、素晴らしかったです。
――渋い! 潜水艦のどんな所がお好きですか?
内田:スペックが好きなんです。この潜水艦はどのくらいの重さで、どのくらいまで潜れて、とか。乗組員の方の暮らしぶりとか、図鑑で見るのが好きです。なので、広島の呉にある『てつのくじら館』(海上自衛隊呉資料館)に行きたくて。今一番行きたい場所です!
――内田さんが潜水艦というギャップが最高に素敵です。
内田:少し前に好きだったのは、軍服とか、都市伝説とか。『海月姫』の撮影中には、尼~ずメンバーと瀬戸さんと、都市伝説の話や怖い話で盛り上がって、本当に楽しいです。
ブログは自然体で書ける場所
――内田さんはアメブロを書いていらっしゃいますが、はじめたきっかけはどんな事でしたか?
内田:もともと別の場所でブログを書いていたのですが、アメブロってたくさんの有名人の方が書いていますし、すごくキラキラした存在で、事務所に「アメブロをやりたい!」ってお願いしました。
――写真が多めに載っていて見ていて楽しいです。
内田:ありがとうございます! 私は、ツイッターとインスタグラムもやっていますが、ブログは色々な情報をまとめて載せているので、いつも応援してくだっている方に見てもらいたいなあと思ってます。先ほど、インスタグラムは頑張って投稿してるという話をしましたが(笑)、ブログはもっと自然体で、いい意味で何も考えずに書けています。

――普段読んでいるブログはありますか?
内田:アメブロってランキングがあるじゃないですか、その上位のブログはついつい見ちゃいますね。時々急上昇してくる、知らなかったブログとか発見があって。芸能人じゃない方の、コーディネート術ブログとかインテリアブログとか。「ユニクロでプチプラコーデ」とかすごいな~って思って読んでます!
――ブログをやっていて嬉しいことはどんな事ですか?
内田:コメントは必ず読ませていただいているのですが、今回の『海月姫』のように、ドラマや舞台を観て「誰がやっているのか気になって検索したら内田理央さんでした!」といったコメントを見るとすごく励みになります。
――特に今回のまややは、内田さんが演じていると知って驚いた方もたくさんいるでしょうね。共演の芳根京子さんと、松井玲奈さんもアメブロを書いてらっしゃるので、ぜひ3ショットなども期待してます!
内田:撮影はいつもワイワイ楽しくやっているので、都市伝説の合間に(笑)、ぜひ撮りたいと思います!
――今日は楽しいお話をどうもありがとうございました!
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