食レポの達人、そして美食家として知られるアンジャッシュ・渡部建が、3月2日にAbemaTVで放送された『芸能義塾大学』の3時間SPで小倉優香、岡田結実、みちょぱこと池田美優、鈴木奈々の4人に食レポの技を伝授した。また、同番組ではゲストの野性爆弾・くっきーという面倒臭いタイプの人間が食レポの現場にいた場合どう対処すべきか、ということも教えられた。
![通う飲食店は年400軒以上! 達人アンジャッシュ渡部が教える食レポの極意](https://times-abema.ismcdn.jp/mwimgs/4/f/724w/img_4f0aea95f36e9036f62a58074ade478a712023.jpg)
渡部は年間4~500軒の店に行くが、半分は新しいお店だという。そのうち半分は1人で食べに行くが、「料理人と話ができる」「自分のペースで食べられる」「予約困難店に入れる」という3つのメリットがあるそうだ。店選びをするにあたっては、テレビや雑誌で見た時はもうすでに遅く、基本は口コミ。特に、好きな店のシェフに聞くのがいいそうだ。
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今回食レポで訪れたのは東京・神宮前の「イタリア酒場ALA」。最初に食べたのはペスカトーレロッソ。4人の女性芸能人がそれぞれレポートしたが、小倉優香は40点、岡田結実は60点、池田美優は75点、鈴木奈々は20点となった。渡部はこう総括する。
「ポイントは見た目、香り、味ですから、ここを言わなくてはいけない。小倉さんは時間をかけすぎ、味の感想が主観的すぎます。ここでは麺の感想よりも、ソースの味を言うべきだし、香りをもっと具体的に伝えるべきです。岡田さんは香・味を“魚介”と具体的にコメントしたのが良かった。池田さんは食べる時に髪の毛を触り過ぎです。あと、手皿はマナー違反ですから。鈴木さんはおもしろく映ろうとし過ぎていました。あと、おいしさを表現しようとして立ち上がったりしちゃダメ。埃も立つし」
そして、実際に渡部が模範演技を見せたがほかの4人が麺だけを最初に食べたのをグレードアップさせ、麺の上に具である牡蠣を乗せて「トマトソースの、酸味があってガーリックが効いています。魚介のうまみが効いています。ムール貝も牡蠣もうまみが強いので噛んでうまみが広がります。ペスカトーレってこれだと思いますよ!」とコメントした。
そして、食べてから一声目までのスピードが遅い人はダメで、咀嚼して飲み込み、すぐにコメントを出すのがいいとも伝えた。さらに、味の感想を述べる時、何人かいる場合「私も思いましたけど」という一言は使ってはいけないという。というのも、どちらにせよ編集されるため、同じコメントを言ったとしても、リアクションがよかったり食べ方がきれいな方が使われるからだ。「私も思いましたけど」と言った方は使われるチャンスが減るのである。だからこそ、堂々とパクることを推奨した。
そして、味のコメントを言い終わったらすぐ2口目に移った方がいいそう。そうすると、「本当にこの人、この料理がおいしいと思っているんだな」と思われるのだという。そのほか、味は事前に想定しておいた方がいいコメントが出せるため、ネットで事前に調べた方がいいそうだ。事前情報を知ったうえで、特徴を掴んでおくとコメントが言いやすい。
また、渡部流の「逃げのコメント」も存在する。
味が濃い=「ご飯に会いそうですね」「高校時代に出会ってたらうれしかった」
味が薄い=「ずっと飲んでいられますね」「朝から飲めますね」
マズイ時=「好きな人は好きでしょうね」「一度ハマったらクセになりそう」
番組では、2人1組となって食レポをする様子を渡部とテレ朝・大熊英司アナとほかの2人が別室から見る形となったが、小倉優香と岡田結実のトライではダメ出しが続出。
ひと口で食べるには大きすぎたり、ナイフとフォークを持ったままコメントするのはダメだったり、ずっと口に入っていたりするのもアウト、といったダメ出しも出た。ただし、店員に分からないことを聞くのはいいことだという。
![通う飲食店は年400軒以上! 達人アンジャッシュ渡部が教える食レポの極意](https://times-abema.ismcdn.jp/mwimgs/4/0/724w/img_40f76c5baeb05252ea8b4b6f7909b91e786084.jpg)
そして続いては「コントロールができない芸人とのロケ」ということで、野性爆弾のくっきーが繰り出す数々の妨害を鈴木奈々と池田美優が乗り越えられるかが実験された。だが、くっきーが水の入ったグラスをフィンガーボールのように使ったり、食べようとすると余計なことを言ったり、隣にいる鈴木の肉を自分の皿に移すなどやりたい放題で、食レポとしては散々な出来に。
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それを踏まえて、果たして渡部はくっきーを相手に食レポできるか? となったが、くっきーが渡部の口の中を見せるよう要求して指を突っ込むため味の感想が言えなかったり、イチボのステーキをグラスの水の中で肉を洗い始めたりし、さすがの渡部でも食レポはほぼできず。挙句の果てにはくっきーから「6点」をつけられる始末だった。
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