DDTグループの中で若い選手たちが所属するブランド「DNA」が、3月7日に新木場1st RING大会を開催する。
新鋭たちが出世争いを展開しているDNAで、この大会からスタートするのが“大社長”の名を冠した「第1回高木三四郎杯 DNA SUPER TAG TOURNAMENT」だ。
マット界にはこれまで「カール・ゴッチ杯」や「ルー・テーズ杯」、「アンドレ・ザ・ジャイアント・メモリアル」といった闘いがあり、新日本プロレスではヤングライオン杯に「山本小鉄メモリアル」という冠がついた。
そんな中、DNAではグループ創始者の名のもとにタッグトーナメントを実施。若い出場選手たちは知名度やポジションを上げるだけでなく、大社長が用意すると言われている賞金にも期待しているようだ。
出場チームは梅田公太&勝俣瞬馬、吉村直巳&定アキラ、奥田啓介&拳剛、MAO&ライジングHAYATO、下村大樹&島谷常寛、上野勇希&竹田光珠、趙雲子龍&レッカと、他団体の選手も含めイキのいいメンバー。唯一、パートナーが発表されていなかった岩崎孝樹は、3月1日の記者会見で中津良太と組むことが発表された。
現在はプロレスリングBASARAに所属する中津だが、もともとDNAで岩崎と同期。ライバル関係だったと言っていい。中津は「正直言って仲は悪い」とコメントしている。それでも岩崎がタッグ結成を求めたのは「闘っててムカつく相手、一番熱くなれる相手なので、組んだらこれほど頼もしいパートナーもいない」という理由から。「優勝するために変なプライドは捨てないと」とも語った。
中津はDNAを飛び出し、BASARAで主力選手として活躍中。今年はIRON FISTタッグトーナメントで優勝を果たしており「僕が出るだけで勝てる」、「DNAよりBASARAのほうが上」と自信満々。興味は“大社長マネー”に集中しているようだ。
3.7新木場では、やはり同期の梅田公太&勝俣瞬馬と対戦。岩崎は「1回戦が決勝のようなもの」と気合いを入れている。岩崎も中津も格闘技のベースがあり、激しいファイトスタイルは共通する要素。あえてライバルと手を組んだ岩崎、そして古巣への逆上陸を決意した中津は、トーナメントでどんなドラマを展開させるのか。
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