今年2年目のシーズンを迎えた横浜DeNA佐野恵太内野手のバットが振れている。ここまでオープン戦通算8打数4安打1本塁打、打率.500と好調。昨年12月には、台湾で行われたウインターリーグに参加し5本塁打17打点で2冠、打率も.364を残し、大会のMVPにも選ばれた。昨冬から一皮向けた男が、代打の打率.156と苦しんだチームの切り札として名乗りを上げた。

 明治大学から2016年のドラフト9位で入団し、昨シーズンは1軍で18試合に出場し21打数2安打1打点に終わった。ルーキーイヤーとはいえ、決して満足いかない成績の中、ウインターリーグへの参加を「新しいことに挑戦して、それが実戦で試せるいい機会。本当にいいタイミングで行かせてもらった」と振り返った。結果は本塁打、打点の2冠にMVPと大成功。手応えをつかんで年を越した。

 そして2年目の宜野湾キャンプ。「わからないことだらけ」だったという1年目と異なり、すっかり溶け込んだ。プレーだけでなく、日本の4番・筒香の前でダンスを踊る陽気さがファンの間で話題になるなど、のびのびと過ごしている。「第1クールからバッティングでのアピールも好調」と、自信を口にした。

 身近に刺激を受ける存在もいる。同期ながら高卒ルーキーだった細川が、プロ初打席で本塁打を放ち、さらに2試合連続弾まで放って見せた。勢いをそのままに日本シリーズにも登場した年下の同期に「本当に力があって、本当に19歳なのかと思うところはある。ただ近づいてきてくれるし、分からないことは聞いてくれる。かわいい後輩です」と、実力を認めつつ、いい関係を築いている。

 苦しんだ1年目から飛躍の2年目へ、昨年よりはるかにいい準備はできている。昨年のレギュラーでサードに宮崎、ファーストにロペスがいる中、ポジション取りは容易ではないが、キャンプでは「ある程度、形になった。手応えはある」と話すバッティングで、代打として起用される可能性も十分にある。まずはバットで結果を出し、そこからレギュラー取りのきっかけを。ウインターリーグで見せた豪快な一発をハマスタで放てば、存在感はぐっと増す。

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