3月11日から大阪で始まる大相撲春場所。初日の約2週間前にある新番付発表の日までに、力士や親方たちは全員大阪に乗り込みました。力士だけでも650人の大移動となるのです(2018年初場所時点での力士数)。

 さて、大相撲の世界では、昔から「江戸の大関より土地の三段目」という言葉があるように、その地位や知名度に関係なく、郷土の出身力士を応援する風潮もあります。

 番付表には力士それぞれの出身地が記載され、取組前には四股名や所属部屋のほか、出身地もアナウンスされるほどに、郷土色を大切にもしている世界です。

 大阪出身力士としてまず話題にのぼるのは、大関の豪栄道関と、長身イケメン力士として名を馳せる(?)勢関。このふたりは小学生時代から、地元大阪で同じ相撲道場に通っていた”相撲界幼なじみ”なのです。

 ちなみに、ケガの手術のため今場所は幕下に番付を落としてしまっていますが、アクロバティックな相撲で人気を呼ぶ宇良関は、初の関西学院大学出身力士。「マツコ・デラックスにそっくり!」といわれる宝富士関、キュートな笑顔が人気を呼んでいるニューフェイス・朝乃山関など、近畿大学相撲部出身の力士も多数です。

 そして今場所から改名した大阪出身序二段力士の四股名は、なんと「朝阪神虎吉」だとか(高砂部屋所属)。子どもの頃からの野球好きで、地元の球団である阪神ファンだったそう。この改名で、野球界の阪神ファンが彼に注目し、応援してくれるといいのですが……負けたら厳しい野次も飛びそうです(?)。

 さてさて、650人の力士の出身地を調べてみますと、意外にも一番多いのが東京都出身なのでした(49人)。続いて愛知が38人、大阪・兵庫・福岡がそれぞれ33人。鹿児島が31人、神奈川28人、埼玉・千葉がそれぞれ25人、継いでモンゴル出身が22人となっています。

 昭和の時代は、「相撲どころ」と呼ばれアマチュア相撲が盛んな土地だった北海道・青森出身力士が多かったものですが、現在はそれぞれ17人。数字的には9番目となっていました。(ちなみに出身力士が一番少ない県は、滋賀・鳥取・福井・徳島で、それぞれ2人)

 みなさんも、是非、地元出身力士を調べてみては?意外にも「お? 同じ中学卒業してるんだ!」「なんと! 隣町出身だったのかぁ」なんて発見もあり、また大相撲の楽しみ方が広がるかもしれません。【どす恋花子】

(C)AbemaTV

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