日本将棋連盟による3月12日週の公式戦は、12日に順位戦A級のプレーオフ3回戦で広瀬章人八段と豊島将之八段が対局中。勝者は今週末にも、羽生善治竜王との4回戦を戦う予定だ。13日にはC級1組の一斉対局があり、B級2組への昇級者が決まる。また、既にC級1組への昇級を決めている藤井聡太六段は、同級全勝をかけて若手の強豪・三枚堂達也六段と15日に対局する。
タイトル戦では14、15日に久保利明王将が防衛に王手をかけている王将戦七番勝負の第6局が行われる。主な対局は以下のとおり。
3月12日(月曜日)
順位戦A級 広瀬章人八段VS豊島将之八段 (毎日新聞ニュースサイト・ニコニコ生放送・AbemaTV・携帯中継)
史上最多6人によるプレーオフの3回戦。1回戦から勝ち抜いてきた豊島八段が、広瀬八段と戦う。この2人は3月2日に行われた順位戦A級の最終11回戦でも戦い、広瀬八段が勝利。土壇場で首位タイだった豊島八段を大混戦のプレーオフに巻き込んだ。勝者は4回戦で羽生善治竜王と戦う。持ち時間は各6時間。
王将戦一次予選 畠山鎮七段VS長沼洋七段 (携帯中継)
棋聖戦二次予選 稲葉陽八段VS大橋貴洸四段 (携帯中継)
3月13日(火曜日)
順位戦C級1組 杉本昌隆七段VS宮田敦史六段 (携帯中継)
順位戦C級1組 佐々木勇気六段VS片上大輔六段 (AbemaTV・携帯中継)
既に千田翔太六段が唯一の9戦全勝でB級2組昇級を決めているC級1組。残り1人の枠を永瀬拓矢七段、佐々木勇気六段、高崎一生六段の8勝1敗勢3人が争っている。前年の成績をもとにした順位では永瀬七段が1位、佐々木六段が6位、高崎六段が16位のため、3人とも勝利すると永瀬七段が昇級する。
順位戦C級1組 堀口一史座七段VS近藤誠也五段 (携帯中継)
順位戦C級1組 永瀬拓矢七段VS宮本広志五段 (携帯中継)
順位戦C級1組 村田顕弘六段VS高崎一生六段 (携帯中継)
3月14・15日(水・木曜日)
王将戦第6局 久保利明王将VS豊島将之八段 (毎日新聞ニュースサイト・将棋プレミアム・携帯中継)
久保王将の3勝2敗で迎える第6局。2人は3月6、7日の王将戦第5局、3月11日の順位戦A級のプレーオフと合わせ、1週間以内に3度も対戦することになる。なお第5局、順位戦A級プレーオフは、いずれも豊島八段が勝利している。
3月14日(水曜日)
竜王戦4組 菅井竜也王位VS谷川浩司九段 (携帯中継)
棋聖戦二次予選 森内俊之九段VS戸辺誠七段 (携帯中継)
女流王位戦挑決 清水市代女流六段VS渡部愛 (携帯中継)
3月15日(木曜日)
順位戦C級2組 増田康宏五段VS神谷広志八段 (携帯中継)
順位戦C級2組 三枚堂達也六段VS藤井聡太六段 (ニコニコ生放送・AbemaTV・携帯中継)
50人参加の順位戦C級2組で唯一9戦全勝の藤井六段は、既に来期のC級1組昇級が決定。10戦全勝での昇級となれば、2014年度の横山泰明六段以来。藤井六段と三枚堂六段の対局は、2017年7月21日の上州YAMADAチャレンジ杯以来。この時は、三枚堂六段が219手で勝利し、藤井六段にプロ入り後2度目の黒星をつけている。藤井六段は現在、公式戦14連勝中。羽生善治竜王、佐藤天彦名人といったタイトルホルダーを破っての連勝だけに、史上最多の29連勝時よりも高く評価する声も出始めている。持ち時間は各6時間。
順位戦C級2組 石井健太郎五段VS高野智史四段 (携帯中継)
順位戦C級2組 都成竜馬四段VS杉本和陽四段 (携帯中継)
藤井六段の昇級が決まり、残り2人の昇級枠を7勝2敗グループで争う展開。前年の成績をもとにした順位で最上位の都成四段、続く増田五段は勝利した時点で昇級が決まる。
順位戦C級2組 佐藤紳哉七段VS大橋貴洸四段 (携帯中継)
3月16日(金曜日)
竜王戦1組 屋敷伸之九段VS松尾歩八段 (携帯中継)
王座戦二次予選 佐藤康光九段VS横山泰明六段 (携帯中継)
棋聖戦二次予選 青野照市九段VS木村一基九段 (携帯中継)
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