
「第90回アカデミー賞」で日本人初の“メーキャップ&ヘアスタイリング賞”を受賞した辻一弘さん(48)が20日、都内で凱旋会見を行った。
映画『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』で、主演のゲイリー・オールドマンをふくよかに見せる特殊メイクによってウィンストン・チャーチル元イギリス首相に仕立て上げた辻さん。

2012年に現代美術家に転身し、映画メイクの世界から離れていたが、アカデミー賞で主演男優賞を受賞したことのあるオールドマンからの熱烈なオファーに応え、今回特殊メイクを担当した。
「人生に1回あるかどうかの話だと思うのでやると決めた。アカデミー賞は一番大きな賞なので、(オールドマンと)2人で受賞できたことが嬉しかったです」
1996年にメイクアップ修業のため単身渡米した辻さん。今年、念願のオスカー像を手にし、夢を追う若者たちにエールを送った。
「メイクも作品の一部として認められたということが、(メイクアップアーティストを目指す若者に)夢が与えられて良いと思います。自分のやりたいことを見極めることが大事で、本当にやりたいことをやると人生がどんどん良い方向につながっていく。日本人の悪いクセで自分を信じられないというのがありますが、それは直した方がいいですね」
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)

